茗荷(ミョウガ)の葉・茎・根-食べられる?茎のレシピ、甘酢で生姜

 

茗荷(ミョウガ)の葉、茎、根の特徴-害虫、病気、根腐れ-葉脈、断面、道管、太さ、広がり、写真-食べられる?一茎のレシピ、甘酢で生姜

茗荷の葉、茎、根の特徴

植物のなまえ(和名) 茗荷(ミョウガ)
植物のなまえ(英語名) Myoga
学名 ingiber mioga (Thunb.) Roscoe
葉のタイプ
茎の太さ、長さ 地下茎が伸びるタイプで、地上の茎は偽茎と言われていますが、根元は白くて、葉に近づくと緑になります。
太さは5mm程度で50cmくらいの長さになります。
根の太さ、張り方 根はとても広く、地下茎が伸びていきます。
地下茎は浅く表面的にしか伸びません。また、栄養は吸収できません。

地下茎から伸びた細い、たくさんの根があります。これらは密集という感じではなく、まばらに伸びている状態です。

根の張り方は他の植物と比較すると少ないと言えます。

それは、宿根草であり、毎年、春になると葉が伸びてきます。

地面の中の地下茎部分などが栄養と水分を保持していると考えられます。

ジャガイモと同じように考えれば、ジャガイモはほとんど根が伸びません。
丸いイモは地下茎の一部が肥大した球根のようなものです。

このことを考えると、根がほとんど必要ないということが分かります。

葉に現れる病気、症状 虫食い、乾燥、高温により、葉が黄色くなったり、穴が空いたり、枯れたりします。
根に現れる病気、症状 かなりの水気のある場所でも育ちます。

乾燥よりは湿気、日陰のほうがずっとよく育ちます。

説明 葉だけ見ると、ミョウガはショウガと区別がつきません。

どうやら、国内に入ってきたときもショウガと同時にもたらされたようです。

また、ミョウガは5倍体という染色体を持つそうです。そして、野生下での種は存在が見られていないということです。

なんだかとてもミステリアスな植物です。

もしかして、ショウガからミョウガが改良されたのか、何かの変異でミョウガができたのか?とても不思議な気がしてきました。

そして、その歴史は古く、ミョウガの英語がMyogaという名前が付いていることからも国内での栽培が盛んなようです。

江戸時代には既に薬味として大量に栽培されていて、早稲田、つまり、新宿区でミョウガがいっぱい作られていて、茗荷谷まで続いていたんだそうです。

なんだか考えられないですが、地名の由来からして想像もできます。

そして、更に不思議なのは、その香り、こんな薬味は他にありません。似たものもありません。

味も不思議で、歯ごたえも固く、匂い以外でいい感じはしません。ハーブといったところでしょうか。

しかし、素麺、そば、うどんなどの麺類にはショウガと同様に欠かせない存在のものです。江戸の食べ物には欠かせないもので、その香りから高級な品だったに違いありません。わさびのようなものでしょうか。

この、わさび、しょうが、みょうが、実に不思議な3種です。これらがないと、和食は語れないくらい大事な食材です。

ミョウガは夏に花を咲かせます。その蕾がミョウガとして食べる部分なのです。

茎もなにもなく、地面から花の蕾だけが突如、顔を出してびっくりさせます。ジャングルにはえる不思議な花のようです。

そして形はギザギザで、地味な色をしています。しかし、これは蕾が10個以上集まったもので、花が開花する前の状態のものを食べています。

花は白い美しい花ですぐに萎れてしまいます。まず、見た人は感動で忘れないことでしょう。

これらを考えていくと、どう考えても不思議な植物です。また、染色体の多さというのが種での繁殖を難しくしているそうで、こんな素朴な野生のような植物が種ではほとんど増えられません。

地下茎による繁殖になるそうです。

こういうことも、やはり、ジャガイモが似ています。

ジャガイモも花が咲きます。実もなります。つまり、種ができているのですが、まず、イモを使って増やしていきます。クローンを作るように同じ遺伝子を持った植物を作るのです。

イチゴでもそうですが、こういった増え方を栄養繁殖といいます。

しかし、それらは自然下で増えることは稀で、たいていは、人の有用植物として長い間育てられ続けたものが多いです。

長い年月栽培していると、優れた品質をもったものを残していくわけですが、それが、突然変異したものかもしれません。これは、黒いめだからオレンジのメダカができたり、金魚が登場したのと同じ原理だと思いますが、実に不思議です。

これらのものはいかにもという感じなのですが、それは生産性、繁殖性、成長性などにおいて、効率化されているからです。

しかし、茗荷は、みょうがは、1年を通して、わずか、1回だけ、花の蕾を出すだけです。それも、全部の茎葉からでるわけではなく、気まぐれで出てくる程度です。

鬱蒼とした茗荷の林は簡単にできますが、収穫できる量は微々たるものです。品種改良するなら、もっと、たくさんできるようにしているでしょう。

また、夏の一瞬だけしか収穫できないのです。これでは、普通には茗荷は真夏の一時期しか食べられません。

江戸時代に温室もないですし、保存技術もないですので、超高級品だったんじゃないでしょうか?米なんて比較にならないほどに。。。

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茗荷の葉の写真、裏側、葉脈


ミョウガの葉です。
ショウガとの区別が付きませんが、葉が幅広いような気もします。
でも、環境によって異なるだけかもしれません。
分かりません。


笹のような葉です。
もっと分厚くて柔らかいです。

裏側はツヤがなく、銀色っぽくなっていて緑が薄くなっています。

茗荷の茎の写真、太さ、断面、道管


茎のようですが、茎ではないそうです。
緑の部分や付けねの白い部分は、偽物の茎と言われているそうです。
本当の茎は左側のラーメンの太麺の縮れ麺のような根に見えるものが地下茎として存在し、本当の茎となります。
じゃがいもと同じ仕組です。
そう考えると、大したことはないかもしれません。
しかし、茎に別に明確な定義もなく、ただ単に根から水や栄養を吸い上げる道管があれば茎でいいと思います。

これも茎の一部であることに変わりはありません。
葉でもない、根でもありません。ならば茎だということになります。

茗荷の根の写真、太さ、広がり、細かさ


この太い方の根に見えるのは地下茎で、横に張って地中を伸びていきます。
そこから新しいミョウガの芽を出して、どんどんと増えていきます。
ただ、これが茎であることは、この太い部分からは栄養を吸収できないということです。
太い地下茎から無数に伸びた細いものが根です。
ここから栄養や水を吸収します。
しかし、ジャガイモっぽいです。

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「ガーデニングサプリ」編集部

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