アブラナ科の苗作りのポイント、注意
苗は1本づつに仕立てる
アブラナ科の苗を育苗するときには、セルトレイ、育苗ポッドなどを使うと思いますが、この時に、どうしても2本3本、下手をすると5本以上もの菜の苗が1つの入れ物で 成長していることがあります。
このとき、定植する時に2つに分ければいいやと思っていると、、、出来ないことはないのですが、面倒で疲れます。
それは、苗作りをする入れ物が、育苗ポッドからセルトレイと小さくなるほどに土の量が少なくなります。
そのため、おたがいの根が絡み合い、ほぐして分ける時にどうしても苗の根を切ってしまうことがあります。どんなに注意しても切ってしまいます。
また、1ヶ月くらい育苗している間に、小さい容器の場合はとくに土が固まってしまいます。ここで鹿沼土やバーミキュライト、ピートモス、パーライトが たっぷりまざった培養土を使っていればいいのですが、真砂土(普通の土)をそのまま入れると、かちかちに固まってしまいます。
そんな状態で複雑に絡まった根をとるなんて、、不可能に近いです。水で全部洗い流すしかありません。
入れ物から出して、硬い土の塊を崩した瞬間に根を大量に切断してしまうことでしょう。
バケツの水につけてほぐすと、水耕栽培をするならいいですが、根がひとかたまりにまとまってしまい、それを植えると、根同士がぶつかり合い、結局、少しの根しか まともに成長できません。
そう考えると、たとえ種を2,3粒まいて2,3本の苗が成長していても、セルトレイや育苗ポッドに植えている間に1本を残して他は、茎を切り1本だけにして 育てていくほうがいいように思えます。
もちろん、手間と根が傷んで成長が遅れることを気にしなければいいですが、アブラナ科にはたくさんの種類で、「温かいうちに早く大きく育てて、年内のうちに収穫する!」ことが 命題のような野菜があります。
とくに白菜などは苗のうちに根を痛めたくらいでも、成長が間に合わず、年内に成長しきれず、年明け、春になって成長しても、結球せず白菜としては楽しめないものです。
時間との勝負が多いアブラナ科の苗作りはそれなりのコツやポイントがあるようです。
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