人はなぜ植物を育てると癒やされるのか?
緑に癒やされるってなんでしょうね?
人はなぜか生物が成長している様子を見ると安心する
人間は動物や植物が成長していく姿を見るとなぜか安心して落ち着く性質があるようです。
これがなぜなのか?
自分がうまくいっていないとしても、他の生物が元気よく育って繁殖している姿を見るとなんだかこれでいいんだと安心できるような気がします。
子供を見ていると元気に成長していく様子が子犬や子猫が成長していく様子や植物の小さい苗が大きく育っていくような生命力のパワーを見ているとなんだか、自分もこれでいいんだと安心できるようです。
脳内物質が分泌される?
このような人が感動したり、落ち着いたりするときに脳内では色々なホルモンや脳内物質が分泌されています。
○○レンと〇〇フィンがなんとか、どうとかこうしてああして、だからいい気分になって幸福感がこみ上げてくる。
そんなことがストレスで疲れた脳にはいいらしい。
こういうことを考えるとガーデニングをやる意味が見えてきます。
でも、脳内の物質なんて知らないですし、どうでもいいです。
ただ、癒やされるガーデニング庭をつくりたいのです。
ベランダだって庭です。地面が無いだけで庭ですよ。土なんてプランターでいくらでも持ち込めますから。
その空間を癒やしポイントにすることが大事なことです。
人間の目には緑色が一番目立つように見える!
人間の目には緑色が一番目立つ色に見えています。
自然界ではピンクが一番目立ちます。そのため花の色によく利用されて虫などをおびき寄せて受粉させるという作業を手伝わせています。
人間もピンク色が好きですが、人間の目では緑色にかなり敏感に反応して違いを見分ける能力が高いように思います。
これは植物によって微妙に異なる葉の形状や色の違いを確実に見分けられないと自然の中で生き残ることができなかったのだと思います。
食べられる植物を見分けて、毒を食べないようにするということができない者は遺伝子を残すことができなかったはずです。
新しい新芽の薄い緑色を見るとテンションが上がる!
どうしてもテンションが上ってしまいます。
これは繁殖期の合図なのかもしれませんし、春が来て食料が調達できるぞということを五感に訴えかけているのかもしれません。
とにかく、太古の自然の中で日本の冬が終わって春が来るということは1年で一番テンションが上がる時です。
それをまだ遺伝子が覚えているのでしょう。
緑の葉色があるからこ花が引き立つ
よく、花があるから落ち着くなんていいますが、それはちょっとどうでしょう??
植木として育てているバラを花だけカットして花瓶に飾ってみてください。
なんだかちょっと残念な感じになりませんか?
切り花を買うと最初から切られているので何とも思いませんが、植物は緑がの葉が元気に伸びて大きな株となって充実していき花が咲くというのが最高の瞬間です。
これは植木として咲いている花の方が切り花よりも何十倍も美しいし癒やされると感じることからも分かると思います。
元気で綺麗じゃない葉を見ると心が沈む
これとは逆に、葉がうどんこ病にかかっていたり、虫食いになってボロボロになっているのを見ると捨てたくなります。
これは本当に残念なことです。
庭木は大きくなっていきますが、強権なのであまり弱っている姿を見ることがありません。
弱ったら伐採します。
ただ、木は大きくなりすぎるので草や花を植えたほうがよく見られるので利用される事が多くなっています。
しかし、草花は肥料を与えたほうが元気に育つ。
元気に育っている姿を見たほうが楽しい。
しかし、肥料をあげると虫に食べられたり、葉が病気というか、カビの餌食になることが多くなります。
ここで、農薬は体には悪いが、心には優しいということになります。
使い方次第です。ほとんど全ての食物には農薬が使われています。
健康で元気な若い葉と鮮やかな花のバランスを見て花壇全体を見て判断する
やっぱり、緑の葉があってこその花の色です。
これは補色との関係があります。
ピンクの花であれば緑色が補色になるので、緑の葉の色がピンクの花をより一層引き立てているわけです。
これが植物の本能でDNAの中で決まっているのです。
こんなことってあるのでしょうか?
つまり、白い半紙がないと墨汁の筆字は映えませんが、花を美しく見せるには葉が絶対に必要だということになります。
植栽全体で緑と花色とのバランスをとってください。
よく、園芸屋や庭師の仕事では木だけを植えていきます。
これは草花のスケジュールや管理なんて安いコストの割に合わないからです。
木は高くて利益がでるし、管理が放置でいい、一年に一回カットするときにまた仕事がもらえる。
そんなことを考えると木ばかりになってしまいます。
木はたまに花を咲かせますが、一年に1回くらいです。
しかもとても小さいですし、一瞬で散ります。
そうなるとほとんどの場合は木は緑色しか提供しません。
植栽が緑色だけだと、これは結構ストレスなことです。
コンクリートよりはマシですが、歩道の植栽で花が咲いていない時期のツツジなどの低木が刈り込まれて四角くなって居るのを見ると、とてもよくわかります。
こんな四角い不自然な緑が大量にあっても全く癒やされません。
なんであんなセンス悪くしているのでしょうか?
わざとでしょうか?
英国風庭園のマネなのでしょうか?
はっきりいっていけてないですね。
日本には侘び寂びの文化があります。そして、テクノロジーによっていくらでも性能のいい美しい草花が手には入ります。
歩道の植え込みにも侘び寂びを表現して緑と花の色を美しく対比させて見せるような植え方ができるはずです。
私有地をこのように綺麗に植栽してみんなが見えるようにしていると、自治体が補助金を出しているところもあります。
こういった取り組みは最高です。
そういうところで見せる植栽を作り込んでいる企業がいます。
商店や飲食店は自分の店の前を美しい植栽にするとそれだけで売上が変わってきますので十分にやる価値ありです。
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