【黒土と赤玉土ってどっちがいいの?庭がなくても大丈夫!】プランターや鉢植えの用土に庭土を使う方法

プランターや鉢植えの用土に庭土を使う方法

庭があってもプランターや鉢植えで育てる方が多くなっています。とくに丸型の鉢植えが多いようです。

野菜は四角型プランターよりも丸形プランターの方が人気です。もう気がついたのだと思います。野菜も植木で見て楽しむものだということに。

また、深型丸形の鉢の方が効率がいいです。

根張りも他の植木に邪魔されること無く育ちます。

夏は枯れてもいいので水やりも気になりません。

さて、

今回は庭土をプランターや鉢植えの用土に使う方法です。

これは当たり前のことですが、その土地にあった土で育てるのが正しいという理論からきています。

微生物や細菌もその土地に居るものが鉢に入るほうがいいと思います。

生きた微生物や細菌が入っていない土なんて用土としては不完全で一時的なものです。

庭土を自分で集める方法

庭土の作り方は庭土を集めることから始めます。庭の地面にスコップを使って掘ることです。

そうすることで庭の土を集めることができます。

庭を掘る

庭をスコップで掘るときは慎重に行って下さい。

水道管が地面の下の20cmから40cm程度の深さに張り巡らされていると考えて下さい。

塩ビの弱いやつですからスコップでサクッといったら割れてしまいます。

割れると業者を呼んで高いお金を払うはめになります。

庭を掘る時の使うスコップ

庭を掘る時に使用するスコップは畑で使うような大型のスコップではありません。

小さ目のサイズのスコップで足で体重をかけられるサイズでギリギリ小さいものにしたほうが楽です。

鉄でできているのは大前提です。

よく水道業者が使っているスコップがありますが1m弱の長さで座って膝をついても使えるサイズのものがいいです。

小さい方が細かいところに、硬い土に、深く刺さりますので有利です。

庭の土の中は石だらけ

だいたい、解体した家のコンクリート片や自然の石ころが埋まっています。

これは大変なものでとても掘れるものじゃありません。

これを掘るのは開墾するのと同じくらいの苦労があります。

さいわいにしてきれいな盛り土だった場合は簡単に掘れることでしょう。

また、水道管、下水管が埋まっているから簡単に掘れるわけで注意しましょう。

掘る場所は建物からできるだけ離れて

水道管、下水管、雨水管、ガス管などが埋まっています。

家の周りに近いところに配管されていることでしょう。

外の水道があればそこに向かって水道管が走っています。

こういうところ深く掘ったり、転圧したりすると大変です。

気をつけて下さい。

家からできるだけ遠い地面を掘ったほうがいいです。

庭土を買う方法

庭土を買うのはどうすればいいのですか?

そんなことを言う人も多いと思います。

赤玉土か黒土でいいと思います。

簡単にいうと、赤玉土が山で落ち葉などの有機物がいっぱい混ざって黒土になるという感じです。

赤玉土も黒土も名称そのものがホームセンターで売っています。

最安値で変えると思います。

園芸用培養土なんて高くて仕方ありません。

地層の断層から赤玉土と黒土と鹿沼土を見分ける

近所で山を切り崩して宅地造成していたら切り口を見てみるといいと思います。

1番上に黒い土の層、赤茶色い層、白っぽい層などが見られると思います。

これが黒土、赤玉土、鹿沼土の原料です。

これを見ればもう悩む必要なんてありません。

以下の写真はほとんどが海外のもので日本の地層とはだいぶ異なります。日本の地層は黒土がとても分厚いのです。それだけ山が豊かだということです。これも日本の世界に誇れる資源の1つなのです。

赤玉土がいっぱいです。森の表面の僅かな部分が黒土です。ほとんど確認できません。

これくらいの木が生えた森ではなく林ではほとんど黒土はできていないことがわかります。黒土は何百年もかけて堆積していきます。これがどれだけ高価かわかるでしょうか?
これがなくなったら人類は終わりです。

草木がない土地には赤玉土が表面に出ている状態です。こうなったら絶滅するしかありません。

これだけ大きな木が立っている地層を見ても黒土はほとんど確認できません。ほんとに貴重なんです。黒土は。

これから数百年かけて森ができて黒土が作られていくことでしょう。

黒土は赤玉土よりも高級で重たいから凄くお得

黒土と赤玉土を買うときに重たさの違いに焦ると思います。

値段は黒土が少し高いくらいですが重さが全然違います。

これは赤玉土が粒上にして乾燥させているからです。

粒による隙間と乾燥による軽さがあって軽いのです。

中味がびっしり詰まった黒土の方が重くてたくさん入っているということになります。

同じ値段でとても希少性のある黒土のほうがレアなんです。

だから買うなら断然黒土なのです。

でも、日本ではそうでもないようです。

日本は本当に黒土の層が分厚いのです。だから安いのです。

宅地にも黒土がたくさんある。

ということが起きるのです。

地球規模で見れば黒土は赤玉土の10倍価値があると思っています。

土選びは簡単

所詮は赤玉土も黒土も同じものという考えでいいと思います。

赤玉土が栄養に富めば黒土になります。

赤っぽい畑と黒っぽい畑があると思います。

赤い土でも有機栽培をしていればすぐに黒くなります。

これが黒土です。

黒土をバーナーで炙って焼くと、赤土になります。

有機物が燃えてなくなったのです。

これが黒土の正体です。

そう考えたら、黒土って何?

赤玉土ってどういう時に使うの??

っていう疑問は消えると思います。

鹿沼土はやっぱり特別です。

普段は地層に露出していない土なのであまり自然な土とは言えないものです。

庭を掘るのが面倒なら買えばいいだけ

以上のように庭を掘らなくてもホームセンターで庭土が売られていますので、用土の中で最安値なので買って下さい。

もっとも安く育てられます。

黒土には微生物が入っています。

赤玉土には基本的にはほとんど微生物や細菌はいません。

庭土を呼び水として入れてやって、有機肥料を与えていれば勝手にふえてくれることでしょう。

こういうことを考えると整地した庭を掘り起こすなんて馬鹿らしいと気がつくはずです。

そうです。

ですから、プランターや鉢植えに庭土と同じ用土を使うときは、赤玉土か黒土を買って使えばいいだけです。

同じ種類の土です。

違いは形状にあって、黒土はふるいにかけられてサラサラの粉のようになっています。

これが余計なことをしてくれたものだと思います。

鉢穴からこぼれてしまいます。

せっかくの有機物が取り除かれていてもったいないという感じです。

無菌じゃありませんので有機物も残しておいてほしいものです。

じゃあ、赤玉土は?

鉢穴からこぼれることがないのでいいと思います。

しかし、無栄養、無菌、無微生物なので栄養と微生物を与える必要があります。

すぐに黒くなることでしょう。

地植えの方がいいんだったら、プランターも庭土の方が良い

プランターや鉢には○○の土という培養土を買いましょうといいますが、お手軽というだけで割高です。

また、保水性が悪いのでやっぱり水やりが大変で地植えよりも水やりの手間が多すぎて嫌になる人も多いと思います。

花でも植木でも野菜でも地植えした方がよく育つというのですから、鉢植え、プランターも庭土でいいはずです。

そういう理論からこのようなプランターや鉢植えの用土に庭土を使う方法を提唱しています。

もっとも簡単な生きた庭土を作る方法

  • 赤玉土(小粒)を買う。
  • 黒土を買う。
  • 両方を好きな割合で混ぜる
  • 鉢やプランターの底穴からこぼれないように赤玉土を先に入れておく
  • 混ぜた土を入れる
  • 植物の苗を植える
  • たっぷり水をやる
  • 有機肥料を追肥として与えていく(発酵油かす推奨)

以上のことをしているだけで、生きた庭土が出来上がるはずです。

ベランダでも庭土を作ってプランターや鉢植えで生き生きとした植物を栽培することができます。

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「ガーデニングサプリ」編集部

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