超高温、暑さに強く、寒さ、低温でも枯れないピーマン
超暑いのが好きなピーマン
ピーマンは熱々なものです。とにかく、熱い所が好きで、英語では、pepperといい、つまり、ペッパー、ホットペッパー、唐辛子と同じです。
基本的に同じもので辛くないものをピーマンとよんでいるようで、甘唐(アマトウ)などとも言われます。シシトウを考えれば分かります。シシトウはたまに 激辛なのが交じるので、唐辛子とピーマンの間の過程にあるものかと思います。どちらも、どれも、唐という言葉が付くように、伝来してきたものであると予想されます。
そこでは、熱い時期もあれば、寒い時期もあり、必ずしも、超高温である、熱帯地方で育ったものであるとは限らないようです。
特に、国内で普及した、ピーマン、シシトウ、唐辛子はある程度、寒い日でも対応できるような種類のペッパーです。
ただし、基本は超暑いのが好きなのです。超です。
極早生の上が超極早生というように、超が着くと、どんどんどんどん、限度が増していきます。激辛の上が超激辛であるように、超という言葉は、最上を 意味します。それで足りない時は、超を3つくらいつけのでしょうか?
それにしても、どれくらいの高温なのか???
それは、40度以上です。
はっきり言って、そんなの国内で記録するところはないじゃないか???
ハウスでも、劇的に閉めきって、真夏じゃないと突破できない温度です。
こんな無茶な環境を作らないと、だめなのか?
それで、安価なピーマンが売られているはずもなく、
実は、超高温だとよく育ちます。しかし、低温でも枯れずに耐えうるのです。つまり、昼と夜で寒暖の差が激しい地域が多い日本のような気候では、夜が 肌寒い、底冷えするような寒い日でも昼には、太陽に照らされた場所は超高温になります。エンジンを止めた炎天下の自動車の中を想像すればたやすいです。
まして、ビニールで密閉したら簡単にオーバーします。狭いビニールほど温度が上がりやすく、下がりやすいものです。
つまり、おおがかりな施設がなくても、ピーマンが低温に耐えられるなら、高温になる一瞬を狙って成長できるので、充分に日本の環境で育てられるのです。
ほんとうに、日本の夏は短いです。
暑くなったななんて、花火の音が聞こえたりしていると、あっという間に、秋が近づいてきて、夏野菜に興味を熱く燃やしていた自分が、何やってんだろ?
ここは南国じゃない!寒い国だった!なんて、我に返るという虚しい現象があります。それからはつつましやかに、侘び寂び、耐え忍ぶ、ことを美徳として 実に地味なじわっとした冬野菜のようなものを作り、冬の七草粥などというしぶーいものを食して、美味だなどとのたまわったりするわけです。
本来は、超高温にしないといけないということです。
しかし、冬が来ても一番最後まで枯れないで残っているのもピーマンです。これが実に強健だなという、日本のペッパーは本当に寒くても枯れずに残っています。
パプリカなどは高温、過湿という超高条件が整わないと育ちません。しかも、赤くなるまでですから、贅沢ものすぎます。高いわけです。
草と花と自然の力を取り入れて元気になりましょう。
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標準的な栽培方法は農協のお店などでお聞き下さい。