庭のバラがうまく育たない理由は?葉が枯れているのはなぜ?
バラは日本の家庭でも昔から人気だったのですが、今はほとんどの庭で見られなくなっているか主役ではなくなっています。
なぜでしょう?
花としては四季咲き性があって高級感のある見た目と香りがあってこれ以上のものはありません。
ただ、昔のバラと今のバラでは育てやすさがだいぶ改善しているはずです。
古い家の庭の片隅に枯れずにじっとこらえて葉がほとんどない状態の背丈の小さいバラが残っている姿がなんとも悲しげな雰囲気を漂わせています。
人はだいたい歳を取るとモノを捨てられなくなります。
これは植物も同じことで植物に対しては生き物ということもあってなおさら捨てられない、カットできない、そのまま放置しつづけてどうにか枯らさないように長持ちさせようとする傾向があります。
ですので、どう考えても、一年のうちのほとんど期間で葉が落ちてる状態が続いて成長不良になってしまっているバラをそのまま育て続けるよりは抜いて他のものを植えるなどしたほうが良いと思われるバラでも小さい支柱を立ててなんとか折れないようにと工夫している姿を見るとなんだか悲しくなってしまいます。
農薬使ってまで育てたくない!
バラはつる性の小輪系のバラと木立性のバラ、中輪、大輪のバラとでは育て方が大きく異なります。
日本のノイバラのように小さい花が咲いてツルが勝手に伸びていくものはほんとうにたまに伸びた分をカットしたり結びつけたりするくらいですむわけです。
それが、木立性のバラ、中輪、大輪系のバラになると、絶対に肥料と農薬が必要になってきます。
これが分からないでいるとほんとう1年のほとんどの間で葉が付いていない状態になってしまいます。
でも、普通はわからないですよね?
丈夫な病気にも強くてよく咲くバラです。
と書いてあります。
昔から書いてありました。
それがなぜ?
庭の他の植木のように放っておいても勝手に成長して数年で手に負えないくらいに大きくなるようなことにならないのでしょう?
これは大問題です。
やっぱり、バラは難しいと思います。
普通に他の庭木と同じように育てていたら、絶対に葉が落ちてしまいます。
そして花が咲かなくなってしまいます。
そのまま翌年になれば元気になるだろうと思って待っていても何も改善しません。さらに上にひょろひょろと細長く少ない葉が落ちてしまってほとんど棒だけの枝姿となってしまうことでしょう。
葉がなくて枝しかないところに花が咲いていても全く美しくありません。
これは本当にそうです。
絶対に綺麗にはみえません。
バラの花がきれいに見えるのは緑のきれいな葉の部分があるからそう見えるのです。
光がないと全くものの姿を見れないのと同じようなことです。
そうです。
どうして、庭のバラはうまく育たないのか?葉が枯れてしまう理由はなにか?
といえば、
はっきりしています。
肥料をやらず、農薬も使わず、剪定もしていないからです。
これ以外に理由なんてありません。
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日陰だからだめになる?
日陰過ぎて駄目になるならとっくに枯れています。
育つ環境なら葉は元気に育つでしょう。
ただ、しかし、肥料と農薬がなければまともに見られない植物というのがもう、人工的なもののような感じがしてなにか駄目なものであるかのような気がします。
今は、肥料も農薬も簡単で便利なものが登場していますから、昔のように大変なことではないはずです。
ほんとうに簡単なのです。
それがどうしてか、庭のきゅうりやトマトには肥料をたくさんあげるのにバラには与えない。
食べないバラにも農薬は毒だからと一切使おうとしない。
これが全ての間違いです。
今、お店で買える野菜で農薬を使っていないものは基本的にないはずです。
あっても無農薬として特別な場所で特別な価格で売られているものにしかそのようなものはありません。
全部、毎日食べている野菜や食材が農薬を使っています。
農薬をうまく使うことが園芸のノウハウともいえるわけです。
ただ、バラの弱さは別格です。
肥料を与えたら100%、肥料を与えなくても病気や害虫によって葉がなくなります。
普通は肥料を与えなければ病気や害虫の心配はしなくていいのですが、バラだけは特別です。
小輪系のつるバラ以外はほとんどそのようになります。
病気に強い最近の品種においても多少強いかもというくらいで、無農薬、無肥料で育てるのには無理があります。
元気にたくさんの花を咲かせることが目的ですから使ってもいいような気がします。
もしそれができれば、日本の庭で一番植えられている植木になるはずです。
でも、絶望的に駄目なのが、隣の家との間のフェンスに沿ってバラを植えることです。
そうするとまずトゲが危ないので成長を抑えようとします。
さらに、農薬をまくのに抵抗があります。
それはそうです。農薬はビタビタになるまでたっぷりまくべきですが、噴霧するので100%隣の家にかかります。
人が出てきたらどうしよう?
そんな不安にかられます。
同様に道路に沿った庭のふちにもバラを植えたいところですが、綺麗に咲いているのはモッコウバラなどの小輪系のツルバラばかりです。
どうして?ほかの大きなバラは道路沿いに見えないの?
ということになります。
これも同様の理由で農薬を道路に向かって何回も噴霧するっていうそれだけでリスクが高すぎて駄目です。
もし、庭から道路に向かって農薬を100回スプレーしていて、人が一人でも通過したら事件になります。
これはもう最悪です。目にかかれば目が痛くなって大変です。
もう無理ですね。
これは。
日本はヨーロッパなどの海外と比べればバラに適していて花がたくさん咲いて育てやすい環境なのです。
トマトやきゅうりのように夏の一瞬だけで枯れてしまうものでもなく、冬以外はずっと、何年も楽しめるものです。
こんなにまで条件がいいのになぜ人気がでない?
人気なのにバラは難しいから辞めておけとなるのでしょうか?
ということの理由が見えてきた気がします。
答えは日本の庭は農薬が撒きづらいから!
ということになります。
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