つるバラを外壁に誘引する方法は?
つるバラを外壁に誘引する方法はいくつかあります。
- 外壁にステンレスワイヤーを張る
- 壁際に支柱を立てて格子状に組む
- 木製のラティスやルーバーを設置する
以上のような方法が考えられます。
どうしてアーチやオベリスクじゃないの?
それはどうしてかって?
場所が無いからです。
だいたいほとんどの日本の住宅の庭やベランダというスペースでは場所がないのです。
アーチなんて本当に邪魔です。門扉の上にアーチをつけようなんておもったらどれだけでかいの必要か考えて下さい。
台風がくるんです。
強風が来てカーポートが吹っ飛んだなんて話はよくあります。
イベント会場やライブの鉄骨の骨組みのように頑丈で安全性があるものじゃないと門扉の上になんて作れません。
オベリスクは庭に直植えでや鉢植えでもいいですが、直径1m以上の空間を使用します。トゲがあるのでその範囲が塞がれます。
メンテするために360度、その周りにさらに1mくらいの空間がないととても入れません。
トゲがある品種では狭いスペースでつるバラのメンテなんてしてたら傷らだらけになりそうです。
ということはオベリスクでも1.5mから2mの円形の範囲の土地を使います。
これは約1坪で2畳となります。
これだけの土地をバラ1つのために使えますか?
使えません。
というのが普通の家庭です。
外壁や塗装を傷つけないこと!
外壁を塗装するとよく分かりますが、ほんとにいかに壁が大事かわかります。
塗装の塗膜もとても大事なもので壁に草木が当たるだけで塗膜が削れて剥がれていきます。
最後は塗装の意味がなくなります。
繊細なものです。
外壁はバラなんかよりずっと繊細です。
バラは再生しますが壁は再生しません。お金もとてもたくさんかかります。
枝が風で煽られて外壁のサイディングを割ったということになれば、ほんとうにバラが何株買えるか分からないくらいお金がかかります。
外壁塗装の費用については「【どうすれば悪徳業者に騙されない?高い安い?】おすすめの外壁塗装はホームセンターか見積もりサイトか?」にまとめてありますので参考にしてください。
窓枠にワイヤをくくりつけて固定する?
これも固定場所がない場合によくやられている方法ですが、窓枠はアルミで柔らかいです。また、とても大事な防水処理が施されています。
こんなところにバラの重さと風による煽りをうけたら窓枠から雨漏りという結構たいへんな事態が起きてしまいます。
外壁にビスで固定金具を止める
業者と同じクオリティでやるならいいですがはっきりいってこれもおすすめしません。
バラのために家を破壊して住めなくなるまでの年数を早めたいのか?
という気がします。
バラは生活必需品ではないのでここは生活を圧迫しないように気をつけて下さい。
安全なのは支柱とラティス!?
これは最終的にこれが1番家へのダメージが小さいかなと思ったものです。
ルーバーフェンスよりもラティスのほうがスカスカで風に煽られないのでいいと思います。
支柱は格子に組みますが太いものじゃないと全くだめです。
基礎、土台はウッドデッキやフェンスと同等レベルのものを使います。
そうじゃないと強風15mが吹いたときに壁にぶつかって壁が壊れたらとても高いお金がかかります。
こんな費用をかけてまでリスクをおかしますか?
そんなバラ栽培をもとめていますか?
つるバラが育てられない!
日本じゃ、つるバラはベランダの手すりに這わすくらいであとはほとんどいい手がありません。
ベランダにはわしても外側に育ってしまいますから外からしか見れない悲しいつるバラコーナーとなります。
シュールすぎますね。
バラ園に行って十分にみて下さい。
それが1番賢いような気がします。
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