バラ(薔薇)の花が咲かない時の対処法は?
バラにはタイプ別に、
- 一季咲き
- 返り咲き
- 繰り返し咲き
- 四季咲き
とあると言われています。
でも、一年中咲くわけでは有りません。
屋外では冬は無理です。かろうじて咲いても咲く前に枯れるようなイメージです。
真夏も暑すぎてダメです。
このことから、四季咲きといいつつも春~秋(真夏を除く)という3期咲き弱なのですが、返り咲き、繰り返し咲きはもっと不思議です。
これをどうにか花を咲かせたいと方法を考えることは大事です。
バラが咲かない原因は過繁茂?
返り咲き、繰り返し咲きはとても不安定だと言われています。
春はちゃんと咲くけど、ほんとにぽつりぽつりと咲くくらいというものもあると言われます。
でも、バラ科は苺のように日照時間が関係していると思うので各家庭によって日照時間が異なるはないはずです。
各家庭によって、もしくは、年によって多く返り咲いたり、咲かなかったりという差がでるのは日照時間や気温が理由ではないかもしれません。
そうなるとあと考えられる理由は、「過繁茂によるもの」といえるでしょう。
これは勢いのいい野菜で特に問題になることで、花が咲かない=実入りがないということになりますので大問題です。
これを避けるために肥料を与えすぎたり過繁茂に気をつけるということが常に言われています。
でも、品種改良のおかげでそれほど問題にはなりません。
また、施肥量も決まっていますので過繁茂で花が咲かないなんてことはめったに起きません。
ただし、野菜でも1つだけ起きるものがあります。
それは桃太郎に代表される大玉トマトです。
ミニトマトやその他のトマトは全く問題ないのですが、桃太郎系のトマトだけは樹勢が強すぎて放置していると実がつかなくなり、さらには花も咲かなくなります。
これが過繁茂による悪害です。
バラの返り咲き、繰り返し咲きも過繁茂によるものが理由となって花が咲かなくなっているのなら対策があります。
目的は木にダメージを与えたりして樹勢を抑える、つまり、枝葉の成長を抑えて花を咲かせることに注意を向けさせるというものです。
植物は樹勢が強くなってくると枝葉を茂らす栄養成長に集中します。
かたや、花を咲かせる行為は生殖成長と呼ばれます。
バラが栄養成長に傾かないように調整することで解決できる場合があるかもしれません。
参考になるかもしれませんが、桃太郎系大玉トマトの場合は脇芽が出てきたらすぐにわき芽をつむ、わき芽かきという作業をします。
小さいうちから行います。伸びてくるわき芽を全て手で除去します。
これによって1本立ちのまま株は育っていきます。
これがバラの場合は、3~5本仕立てだとしたらずっと3本をキープさせるという程ではありませんが、程々の枝数に抑えておくことで樹勢は抑えられて過繁茂にならないでしょう。
*実際には品種や育成条件により加減の調整が必要だと思います。
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過繁茂になったら?
過繁茂になってきたら新芽が出てきたら何でも伸ばすんじゃなくてある程度の本数を決めたらわき芽をかいていくほうが良い場合もあります。
また、枝葉が混み合うと当然、花は小さくなります。
病害虫発生のリスクはもちろん、上がりますが、何より困るのはトマトではこの流れだと花が咲かなくなります。
しかし、バラは厄介ですね。
トゲがある。。。
この時点で心が折れそうです。
わき芽かきといわずに、伸ばしていく枝を決めたら余計な枝が出てきたら早めにカットするほうが良いですね。
もちろん、品種によってはミニトマトのように放任栽培していても花が咲き続けるものがありますが、バラも小輪系のバラは咲き続ける傾向強いです。
やっぱり、バラはトマトと同じ仕組み?
なのかもしれません。同じ植物です。
でも、本当のことは分かりません。
ただ、樹勢が強くて返り咲き、繰り返し咲きが一季咲きのようになってしまう場合は試してみてください。
過繁茂して花が咲くべき時に咲かない場合にはピンチ(摘心)もいいかもしれません。
花が咲いている時は花がらの切り戻しをしているので勢いを抑えているのですが咲かなくなるとこれがなくなり余計に樹勢が強くなって余計に花が咲かないことになっているかもしれません。
環境により異なるのでどういう理由かはわかりませんが、何か手がないかと思ったときは試してみてください。
過繁茂を抑える方法とは?
過繁茂を抑える方法はバラに限らず一般的な植物においていくつかの方法があります。
過繁茂の抑え方
- 枝数を減らす
- わき芽が出てきたら取る
- 摘葉する
- 摘心(ピンチ)する
- 肥料を減らす(栄養不足にならない程度に)
- 強い光を当てる
強い光というのは光が弱いと植物は葉を大きくしたり枝を伸ばしてなるべく多くの光を受け止めようとします。
光が強く十分に当たると必要以上に枝を伸ばさないように成長します。
日陰で育てるとひょろひょろと長くなる徒長という現象です。
花芽分化には光が関係していますし、枝葉の数を調整した上で光がよく当たる場所におくといいかもしれません。
これは一般的な植物にいえる話ですのでこれがバラのたくさんの品種特性にマッチするか分かりませんが、困ったら使えそうなものを試してみてください。
他の植物にも応用できるかもしれませんので覚えておくといいかもしれません。
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