イチゴ(苺)のプランター栽培

イチゴ(苺)のプランター栽培-ストロベリータワーを作ろう

イチゴは鉢植えやプランターが多い?


いちごは鉢植えで作られているものがよく見えられます。

または、ホームセンターなどでも鉢植えがあって実がなっているイチゴが売られていたりします。一応、野菜と言うよりも観賞用の植木やハーブのようなそういった位置づけの野菜なのかもしれません。

いちごはプランターで作られていることは、都合が良いので鉢植えにしたりプランターにしたりしているようです。

よく野菜などを地面に植えて育てるのと、プランターで育てるのでは、何倍も成長に差がでてきます。このようなことを考えると基本的にプランターは鉢などで育てるということは、その実を収穫して食べるという植物においては効率的ではありません。

しかし、苺においては鉢植えやプランター栽培でも、かなりの数の実を収穫することができたりします。また、海外などではイチゴ専用の鉢があって、10カ所位植える場所があって、そこへ株を一つずつうえていくことができて、植木鉢がいちごの実で覆われてしまうほど、たくさんなることができます。

これはイチゴの根が広がらずに狭い空間でも、十分に育つことができるからです。これはつるが沢山伸びていくような背丈が大きくなるような植物と違い、殆ど大きさが変化せずに葉っぱの枚数だけはどんどんと増えていくいちごだから、可能なことなのです。ただしその場合も、肥料を絶えず与え続けていなければしっかりと成長させることは難しいかもしれません。

イチゴはプランターやストロベリーポットという植木鉢で育てられることが多い野菜です。

ちょっとした植木のような感覚でうえたりします。実際に花も白だけでなくピンク色の花もあり、鑑賞価値もあります。またワイルドストロベリーのように食べるというよりは、見て楽しむようないちごもあるので、そのようにプランターで育てている人もかなり多いです。

プランターで育てる時には、あまり成長せずに収穫も、一個か二個とれて終わってしまうことがあります。

これはやはり、長い期間栽培するので放置してしまって、ちゃんと栄養をあたえなかったりしたことが原因のようです。

プランターだと虫が減る

ベランダなどでプランターで育ててみるのと、畑などで地面に直接植えて育ててみると違いがよくわかります。

プランターで育てるとやはり少し小さくなってしまい、数もあまり取れないのですが何が違うかというと、プランターの場合ほとんど虫がついたり、食べられてするといったことがなくなりました。

プランターで育てていると、いちごの花が咲いて実がなってきたときにプランターの外側にたらすようにすることで、地面に触れずに大きくすることができます。これは苺にとって害虫から守るという意味では大変効果的なことです。

また、プランターという非常に高い塀のようなものは、虫が登ってこなければ食べることができません。またさらにそこから、花芽の茎が伸びて、細い茎をたどっていかなければ食べないわけですので、地面の上で作って、地面に寝転がっているイチゴ食べるのとは遥かに難易度が違います。

また、プランターでベランダで作っていると、場所自体が虫が少ない場所ですので、あまり気にすることもありません。そういったことからもプランターで作ると無農薬で作るのがたやすくなります。

どういうプランターがイチゴ栽培に向いている?

しかし普通、プランターというのはあまり生産者は使っていないと思いますが、そういったことを考えると、やはり効率的ではないやり方なのかもしれません。

ビニールハウスの中ではプランターに近いものなのかもしれませんが、完全に水が溜まるようにできていて、常に水分が満たされています。

一方プランターと言うのは普通は底に穴が空いていたり、底がネットでかさ上げされていたりして、水をやるたびに土中に入っている栄養分が溶け出して、プランターの外へ流れてるような仕組みになっています。

さらに普通は、水やりは自然の中では雨が降ったときしか流れ込みませんが、プランターの場合は水やりをしないとすぐに枯れてしまいますので、毎日あたえたり、日に二回ぐらい水を与えて、土の中の栄養分を洗い流してしまいます。

考えてみるとこれは大変もったいないことをしているようなものです。せっかく肥料を与えても全て毎日の水やりで洗い流しているようなものです。そのようなことを考えるとどのようなプランタンがいいのか?

あまり排水性が良すぎても問題があるような気がしてきました。海外のガーデニングなどを見ているといちごはストロベリーポットといういわゆる、陶器製の壷ののような入れ物で育てたりしています。

これは口の広さに対して入れ物の深さが大変深いので、水分を溜め込むのだと思います。あとは水はけの良い培養土などを入れることで、過湿になりすぎて根が腐ってしまうことを防ぐことができれば大変良いと思います。

つまり、どういうプランターがいいかというと、ストロベリーポッドと呼ばれている鉢や、底に穴が空いていなくて多少水分保持できるようなプランターがいいのではないかと個人的に思います。

結局、プランターというものはなんだか、無駄なものに思えてきます。水耕栽培の方がよほどエコなのでは?とさえ思います。ほんとうは、プランター栽培なんてやめて、完全化学の無機の水耕栽培が理想的なのだと密かに最近思い始めています。

最近のプランターは底ではなく、側面に穴があいていてキャップを閉めることができます。これは水耕栽培をしろということなのでしょうか?おそらく室内用に水がこぼれないようにという配慮でしょう。ですが、これを蓋してしまえば、肥料が流れずにせっかくの高い有機肥料をこぼさずにすみます。

しかし、そのときに、土を使っていると根腐れや、根から病気が入る可能性が高く、人工的な培地素材を使う方がよいことになります。これは全くの無栄養です。ここでは水耕栽培と同じ肥料を与えていけばいいわけですし、よく育ちます。実はこっちのほうがずーっと安上がりで簡単でよくできるのですが、世の中の風評でしょうか、いまいち、抵抗があるかたがおおいようです。

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いちごのプランターでの育て方

プランターでイチゴを育てる
一般的なプランターです。200円くらいから買えるものです。

プランターの他にストロベリーポッドと呼ばれる土器のような鉢も海外で使われていたものが、安く生産され国内にも入ってきています。しかし、それでもあるところでは2000円くらいしていました。

もちろん、普通の植木鉢でも可能なのですが、プランターのほうが利便性が高いということで、プランターで育ててみます。
また、値段も非常に手頃で倒して割れる心配もありませんのでプランターは重宝します。

プランターに入れる培養土

プランター栽培では、培養土は購入したほうがいいと思います。できれば新しいものを新規に買うということが望ましいかもしれません。

理由は、古い培養土は、木の繊維をくだいたバークチップのような有機質が分解されていて、土がびっしりと詰まった状態になっています。いちごの根は非常にびっしりと密に伸びてきます。根が上手く張れないということが考えられます。また、イチゴの根に悪い影響をあたえる細菌類などが繁殖していることもあります。

化成肥料や液肥を何も心配せずに手軽に与えるのであれば新しい土のほうがいいと思います。

いちごの肥料

肥料は元肥と追肥があります。

元肥には分解されにくいものを使います。とくにイチゴは植えるのが秋で翌年の春に収穫するという長い時間かけて育てます。また、冬場はほとんど成長しませんので肥料分はあまり必要なく、春先に栄養が欲しいところです。

こんな条件の場合、どの肥料を使うかということが難しいと思います。

プランターの場合は庭先やベランダなどの身近な場所におきますので、水やりを毎日でも行うことができます。そのときにちょうど肥料が溶け出してイチゴに栄養を与えられればいいので、徐々に溶け出すタイプの肥料を土の上に置くというのはいい方法だと思います。

緩効性の化成肥料となりますので有機栽培にこだわる場合は、少し抵抗があるかもしれません。元肥に有機肥料を使って、追肥に緩効性の化成肥料ということで一応気分的には納得させてもいいかもしれません。

また、プランター栽培は地面に埋めるのと違い、常に栄養分を肥料などから補給していかないと、すぐに栄養不足になってしまいます。そのため花が咲くまでの長い期間、手間暇をかけているのが面倒になってしまうようです。

以前、面倒になって肥料の追肥をさぼっていました。そのときは、同じ品種の地植えのイチゴと比べると、葉の大きさが半分くらいにしかなりませんでした。実の大きさも同様に半分くらいという結果になりました。

プランターへの植える方法

おそらく決まりは無いと思いますが、一般的なプランターで3株程度だと思います。イチゴは成長する時にどんどんと株を増やして大きくなっていきます。株といっても見た目には1つなのですが、根元のところで、いくつにもわかれています。新しく出てきた株から葉が伸びて花が咲き、実がなっていきます。

シーズンの終わりには5株程度に分かれているのを確認出来るかと思います。ランナーで増えるのとは別の現象です。

このような成長のため、結構な場所をとり、根もたくさんびっしりとはりますので、プランターの中は根だらけになってしまいます。ある程度の余裕があったほうがいいかもしれません。

 プランターでイチゴを育てる

プランターの置き場所でいちごの成長が決まる!

寒さに当てるようにとありますが、それほど考えすぎなくてもいいかもしれません。

品種によって違います。一季成りいちごか、四季成りイチゴかによっても違います 普通に屋外で成長させていれば大丈夫だと思います。

置き場所は、日光がたくさん当たる場所へ置くことを考えていきます。成長、糖度に影響しますので一番重要なことです。

水やりは冬場は少なめに、春先からはあまり乾かさないように与えるようにします。

いちごの開花 – 結実 – 収穫

春になると花が咲き、実がなります。しばらくすると赤くなってきて収穫できます。
日数は温度で決まるようですので、寒い時期は結構かかります。しかし、その方が甘いおいしいイチゴができるそうです。

自然に受粉できないような環境、高層階のベランダで虫がこなくて、風も当たらないような場合には筆を使って受粉を助けます。寒い時期に花が咲いても実は大きくならずに枯れてしまいますが、これは受粉が原因ではありません。

いちごのプランターでの育て方
実が色づき始めました。

発泡スチロール イチゴ栽培
こちらは浅底の発泡スチロール製の箱です。
深さは10cm程度しかありません。

プランターでイチゴ 収穫
地植えに比べると、2周りくらい小さな実ができました。
日当たりが悪いと、酸っぱさもありました。

いちご狩りを見てもわかるように、ほとんどの場合、容積の少ない、プランターのような容器で育てています。
しかし、いちご狩りのイチゴはとても大きくて立派で甘いです。なぜでしょうか?
小さい容器でも、栄養分のたっぷり入った養液を流して栽培しています。

プランター栽培で大きいイチゴが出来なかった原因は?

  1. おそらく、春から初夏はかなりの水不足になっていたと思います。
    気温があがってくると、乾燥してしまうことになります。冬場は乾燥しても植物が冬眠しているような状態ですので、さほど問題はありません。しかし、成長時期の春から初夏の乾燥はかなり強敵です。これによっていちごが乾燥してしまい、見た目には枯れていませんが、成長はだいぶ悪くなっていることがあります。

  2. 栄養分

    追肥は1ヶ月に1回程度で、粉末の油かすや、コーヒー粕を与えていました。葉が小さいということは、栄養が足りなかった証拠です。
    イチゴはプランターで育てるのに適している植物の一つだといえます。いかにして肥料を切らさずにちゃんと与えて、しっかりと実をつけさせるかということが大事です。

  3. 日光、日照時間

    これは、間違いなく少なかったです。日当たりの悪い家の近くの隙間のような場所でプランターを置いていました。地植えのイチゴの方は、日当たりを遮るものがない平坦な場所でしたので、この差が大きいです。

  4. 根が成長するスペースが少なく、根詰まりしやすい

    プランターは深さが20cm近くありますが、土を入れて長い間つかっていると、いつのまにか、土が減っていると思います。気がつくと半分もありません。10cm程度の深さです。
    10cmの深さの土の容量とは、コップと同じです。横には多少は伸びれますが、1つのプランターに4本植えていましたので、春には葉でプランターが見えなくなるくらいびっしりでした。
    当然、根が伸びるスペースもありません。イチゴは根が太くたくさんあり、とても密集してはえます。あまりに密集しすぎると、植木と一緒で成長しなくなり葉が枯れ始めます。

プランターでイチゴを育てる

プランター栽培の利点は?

このようなプランターですが、地面から離れて高い所で栽培するので、ナメクジや虫などから、いちごを守れるということがあります。 これはとても大きいです。地植えですと、イチゴの実が地面にベタッとくっついてしまいます。プランターはイチゴの実がプランターの外へぶら下がって、宙へ浮いている状態でキープできます。

  1. 虫がよりづらい、実が食べられにくい。
    小鳥などは浮いているイチゴを食べるのが難しいかもしれません。カラスは一口で食べてしまいそうですが。

  2. 日当たりがいい場所へ移動できる。
    これは、季節によって最も日当たりのいい場所へ移動することが簡単にできます。
    また、スタンドをなどを使って高いところへ設置すると、ベランダなどでも日光がよく当たるようになります。

  3. 身近にあるので、管理しやすい、観察しやすい。
    すぐに水やりができたり、追肥ができます。様子がおかしくなったら、対処しやすいということが上げられます。
    また、イチゴは赤くなった時がおいしいのですが、もっとも危険な時期です。これを的確に収穫できるのもプランターですぐ近くで栽培しているからできることです。
    また、すぐに洗って食べられますので、移動、持ち運びでイチゴが傷んだりしません。本当はいいことが多いはずです。
「ガーデニングサプリ」編集部

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