真黒なす(しんくろなす)の育て方
昔からあるナスの品種で、真黒なす(シンクロナス)というものがあります。
千両二号の元親になったとも言われています。確かにその通り形がそっくりです。少し違うとこと言えば、光沢が若干少ないということでしょうか。
名前の通りたしかに本当に真っ黒いです。とにかく色の乗りが他のナスと比べてダントツに良いのです。
育ててみると確かに、昔の品種なので病気に強いとはいえなかったり、生育もそれほど旺盛だという感じではありませんが、決してそれほど、今の改良品種に劣っているとは思いません。
固定種をいくつか作ってみたのですが、他の品種と比べるとだいぶ生育が早かったです。また、実の数も大変多かったです。
ですので、全くの固定種でしたが千両二号を育てているのと、育成面ではあまり大差はないような感じでした。
ただ、夏場の高温などにより、見た目が悪くなってきてるということはよくありました。茶色くなったり光沢がよりいっそう無くなったり、そういう弱点はありましたが、一応それなりに沢山の数を収穫することができました。
そして何よりもこれが固定種なので、種から毎年作れるということは大変魅力的です。これは経済的ですので、たくさん苗を贅沢に植えられたりします。ただ、ナスは育苗に高温が必要で手間がかかりますので、少し時期を遅く植える秋収穫に向けての苗にいいかもしれません。
食べた感想としては本当に売られている千両二号と似たような感じだと思いました。これは個人的な感想ですが、それでうまくいっているのではないかと思います。おそらくこのナスに耐病性やら光沢を持たせたり、見た目良くしたものが千両二号になると思いますので、そういった意味ではこれで十分によく育った証拠なのだと思います。

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