ベランダガーデニングをマンションでどうレイアウトする?
おしゃれなガーデニング雑誌や園芸情報を見るとそこで育っている植物の旺盛さに圧倒されます。
そして、「いいな、これ」と思って買おうとするのですが、
「うちはマンションのベランダだから、、」
ネットで育て方を調べると、
「よく日の当たる場所で育てること」
と買いてあるのを目にすると思います。
ほぼ100パーセントに近いくらいこのように買いてあります。
園芸サイトやポッドについてる札の育て方って、なんて非情なんでしょうね。
いつもがっかりしてしまいます。
戸建の庭より日当たりがいいベランダなんて滅多にありません。
園芸ショップにいっても日当たりのいい場所で育てる植物ばかり置いてあります。
園芸ショップのみなさん、わかっていないのでしょうか?
都市部に近い街ではマンション、賃貸アパートでベランダ園芸をしたいと思っている人がとてもたくさんいるんですよ!
ショップに来て植物に感動している若い人はベランダで育てる人がとても多いんですよ!
なぜか、老後マンションから庭の広い郊外の平屋住宅へ引っ越したいと思っている人が結構います。
もしかしたら、「ベランダじゃガーデニングはできないから広い庭で思いっきりガーデニングしたい!」
と思っているのかもしれませんね。
「集合住宅に住んでる間はガーデニングなんてできないの?」
そんなことはないです。
みんな楽しくベランダガーデニングしてます。
これからベランダでガーデニングを始めようとしている初心者の方が勇気づけられるような情報を紹介していきます。
ベランダガーデニングで人気の植物とは?
ベランダガーデニングならではの事情がある!
- 日当たりがいいベランダは非常に珍しい。
- ベランダに出る用事がないと水やりしない!
- 鉢植えなので頻繁な水やりが必要になる。
- ガーデニングが似合うベランダじゃない!
ベランダガーデニングにはこれらの事情があるようです。
そのためにとても大きな制約を受けてしまいます。
集合住宅が建てられるエリアは高い建物が多く、目の前に同じようなマンションが建っていることがほとんどです。そのため太陽光が遮られる時間が長くなることがほとんどです。また、フェンスが光を通さない材質のものが多く日当たりはあまり見込めません。
また、ベランダは洗濯を干す場所という考え方があります。
実は洗濯物は室内で干すのが最先端の住宅事情なのですが、昔の考え方では布団までベランダで干した方がいいと考えている人も多いようです。
とかく、年齢層が高い人やTVの言うことを鵜呑みにする方に多い傾向がある気がします。
そして、一番大事なのがベランダガーデニングは鉢やプランターに植えています。このため水やりがかかせません。
これが一番大切なことなのですが、10号鉢(直径30cm)でさえ、真夏なら3日おきに水やりをしないと枯れてしまうでしょう。
しかし、このサイズの鉢よりも小さい鉢で育てている人がほとんだと思います。狭いベランダですから、大きな鉢は置けません。避難通路を塞ぐことにもなりかねません。
こうなってくると、ついつい小さい10cm程度の鉢をたくさん置いてしまうのですが、これでは夏は毎日水やりです。下手をすれば朝夕水やりをすることになります。
もう忙しくてたまりません。
また、ベランダはデザインが後回しになっています。
例えば、集合住宅のベランダは子育てを効率的にすることが優先されていて、洗濯物を干して家事をすることを優先してレイアウトがなされています。デザインもほとんどなく、ぶっきらぼうなマンションの防水床や壁がそのままむき出しになっています。
そもそも、こんな環境でガーデニングをしようという気持ちになることがありません。
ベランダガーデニングに向いている植物は?
ベランダガーデニングには先ほどのような事情があることがわかりました。
こんな環境で育てやすい植物とはどんなものでしょう?
育てる人が多い植物がベランダに適した植物といえると思います。
一般的には以下の植物がベランダガーデニングに向いているようです。
- 多肉植物
- 観葉植物
- 夏野菜
- ハーブ
ガーデニングは構造物が大事!
よくあるYoutubeの自宅の庭を紹介しているような動画を見ると、すばらしい庭を見ることができます。
これは真似をしたい!
と思うのですが、一瞬で無理だとわかります。
まず、土地の広さが違って一般人には真似できるようなものではありません。
さらにはベランダでは自由に壁や床をいじることはできませんので見た目の美しさがあまりありません。
一時期ベランダにウッドパネルを敷いたり、ラティスを結束バンドで貼り付けるのが流行りましたが、外壁塗装が頻繁に行われるようになってからはそのようなものは邪魔になるだけです。
植物もベランダの装飾物も壁を塗り替えるときに毎回撤去しないといけません。
数週間、ペンキが飛び散らないようにネットで囲われてしまいます。
植物は置いておけるかどうかわかりませんが、置けたとしても光が足りなくなってしまうかもしれません。
非常に制約の多いものです。
こんなことを考えると室内でも育つ観葉植物や多肉植物、そして、1シーズンで収穫して枯れて捨ててしまう野菜などが人気になるのが納得できます。
ベランダでガーデニングにお金をかけるより戸建を買うお金を貯めたい!
大きく言うと、分譲マンションですごく満足できる家を買った人以外ではベランダでガーデニングをしている人は「ガーデニングよりも生活が大事」と思っているのではないでしょうか?
賃貸住宅も集合住宅が多いですのでベランダ生活ということになります。
やはり、家賃を払い続けて所有権が得られないよりもローンを払って税金と修繕積立金を払ってでも、所有権を求めたいと思うのは当然です。
そういう不安があるとやはり、賃貸でガーデニングを一生懸命やろうとする人は少ないかもしれません。
ガーデニングよりもアルバイトを増やしたい!
残業をしたい!
と言う人の方が多いかもしれません。
幸にしてガーデニングを楽しめるような人は賃貸でも分譲マンションでも団地でも、戸建でも幸せな生活を送っていると断言できます。
なんのために生きているのですか?
しあわせ感を得るために生きているというのなら、ガーデニングをすることが幸福になる唯一の方法です。
理由は本能なので何も説明はいりません。
植物が1本も生えていない家は醜いと感じられる!
ある設計士がいっていたことですが、同じ建売住宅が並んでいたのですが、どちらか片方がいい家に見えてもう1つはいかにも安っぽい建売だなというように見えてしまったそうです。
プロが言うのですから説得力がありますね。
うちの近所でも同じ例がありますが、本当に草木が一本も生えていない戸建住宅がたまにあります。
確率としては、100軒に1軒以下です。
どんなにコンクリートでおおった庭でも植木鉢が1つくらいはあるはずです。
驚いたことに同じ仕様の家があるのですが、1軒には草木が生えています。決して造園屋に頼んだ植栽ではなく、ホームセンターで買ってきて植えて勝手に大きくなったようなもので手入れもあまりされていません。
それでも、草木が1本もない同じ仕様の家と比べるとずっとゴージャスに見えます。
とにかく、心豊かな生活が送れているとすぐに想像できます。
かたや草木が一本もない家の生活はすさんでいるというのが一般的に言われている話です。
どうしてそうなるのか?
と理由を考えると、よほど徹底して草木を1本も生やさないぞという気にならない限り、住んでるうちに草木が増えてしまうものです。
それがないと言うのは何か草木が嫌いな理由があるはずです。
そんな事情があるケースの家はやはり大きなトラブルを抱えていることがしばしばあります。
もちろん、「花粉症だから!」という方や病気などのご事情がある方は別の話になります。
ここでは家づくりと庭づくりが実はつながっていて、家を建てた後に家を豊かにする行為が庭づくりだといえるのです。
もちろん、マンションの場合はベランダ作りとなります。
こう考えると、賃貸でベランダを充実させようと考える人はいないと思います。また、勝手にいじれない制限があります。
ただ、賃貸であっても草木が1本もない部屋の生活と、そうじゃない生活を比べてみてください。
絶対に充実度が違います。すぐにわかると思います。
「ベランダ栽培」で人気のページ
気になるページ

草と花と自然の力を取り入れて元気になりましょう。
少し変わった園芸情報を発信しています。一般的な栽培方法と異なるものもあります。
標準的な栽培方法は農協のお店などでお聞き下さい。