ダリアの育て方
ダリアには3万種類以上の品種があると言われています。
これはバラよりも多いものです。
日本でも大きなネットショップで200~300種類のダリアの球根が販売されています。
ダリア園では大きいところで500種類~1000種類くらいのダリアが展示されています。
これは日本一という規模だといえます。
園芸品種の種類がバラよりも多いと言う割にはあまり園芸屋さんでは見かけない気がします。
見るのは安い球根と、本当に育つか不安になる安い種です。
ダリアといえば安い花というイメージさえ付いています。
でも、ちゃんとした品種を専門店のネットショップで買えば球根が2,000円~3,000円くらいします。これはバラにも引けを取らない高級感です。
それでも夢中になっている人の数でいうとバラにはおよびません。
また、切り花として人気があるのはバラでその人気には到底かないません。
しかし、花の中ではトップを走るバラに最も近いところにいるダリアのことをもっと知ってこの花を楽しんだほうが人生を得することができると思います。
ダリアはどれも同じに見える?
ダリアはバラに比べると品種の違いが花の模様のパターンが少し違うというものがよくあって、おそらく、違う模様になったから品種登録しようといった感じのものまであるかもしれません。
あとは花の形の違いは微々たるもので、たまに物凄い千切りのようになった花が登場することがありますが、それ以外の差はいくつかになっています。
草体の部分の違いが少ないことが理由ではないかと思います。
茎の色が赤黒いものや緑といった違いはありますが、大きさは栄養や球根の成長年数によって変わってくると思いますのでほとんど差がないといった気がします。
葉の形までしっかり見て評価しているということもないので、大雑把に言うとかなり少ないグループに似たような花を分類することができそうです。
イメージとしてはダリアはグッピーの品種のようなものだと思います。
誰でも簡単に新品種を作ることができ、それは尾びれの形や模様のほんの少しの違いから区別されるようなものです。
グッピーはある程度は品種が固定されていますが、ダリアは種を取って同じ形質が遺伝される、つまり品種が安定しているかどうかはバラバラです。
ただ、グッピーはバラやダリアのように品種登録する必要がありません。勝手に名乗って増殖していればいいだけです。
植物の場合は、登録に費用がかかり、住所氏名まで公開しなければなりませんのでそれよりはハードルが高くなっています。
もし無料で住所氏名が公開されないなら、ほぼすべてのダリア愛好家が有名な品種のダリアを育てて、種を自家採種して綺麗で不思議な花が咲いたら自分の品種として登録してしまうでしょう。こうなったら日本だけでも年間数千種の新品種が登場してしまいます。
ダリアの場合はそこまでシビアな違いを購入者が求めていないので、「そんな微妙な違いの品種は要らない!」ということがいえるでしょう。
農業で切り花にしたときの花持ちの良さが改良された品種などは利益が上がるということもあって品種登録するメリットがあります。
これが登録されてないと、海外に球根を持っていかれてそこで大量に増やして日本よりも安いダリアの切り花が大量に輸入されてきたら困ります。
自分の苦労して作った品種で日本の農業が衰退してしまうのです。これを避けるためにあるのが種苗法といってもいいので、こういう営利性が高いものだけを品種登録することが望ましいのだと思います。そのため、お金をかけても氏名住所を公表してもいいというくらいの品種だけを登録するようにしているのだと思います。
自分でダリアの種をとると、親とは異なる遺伝子の組み合わせ、つまり新品種ができるはずですので趣味で品種改良をしてみたらいいと思います。
ただ、それですごいものができても登録したり、販売したら、それを親に使って新しい品種を作ることは認められていますから、すぐに大手が似たような形質のものを作って市場にあふれさせてしまうでしょう。
ですから、あまり意味がない、その家の家宝として育てるのが一番いいと思います。
家に代々引き継がれている宝ものは金庫の中ではなく庭に植えてあるダリアだった。
というほうが美談になると思います。
育て方が決まっていない?毎年、分球するの?
なんとなくですが、ダリアの育て方についてちゃんと解説されているメディアが少ないように感じます。
これはなぜかはわかりませんが、本当によくわかりません。
冬に球根を掘り上げて分球してじゃがいものように1つずつにして来年植え付けるのか?
また、その時期はいつなのか?
球根を切り分ける位置の判断が難しいということが言えます。
これらはどれが正解なのでしょう?
ダリア球根の生産者は増やすことに効率化しているわけで、その方法が正しいとは言えません。
そのため、毎年球根を掘り上げて分球することが正しいとは思いえません。
ダリアの生育の自然の中でのサイクルを考えれば分かることです。
自然に生えてるダリアが分球するか?
動物たちが球根をかじり取ってどこか遠くに運んでくれるのか?
といえば、全くそれはありません。
家庭菜園で人気の健康野菜のヤーコンで考えるとよく分かります。ヤーコンもダリアもキク科です。
そして、球根がとても類似しています。
ヤーコンの球根を増やしてそれを食べることを目的とするなら、毎年掘り起こして、分球して1つずつ植え付けて最大限育ててたくさん球根を増やすという定番の栽培法が正解でしょう。
でも、一般家庭のダリアは増やさなくていいのです。
であれば、自然環境におけるダリアと同様に掘り起こさずにそのままにして、毎年、球根の数が増えて伸びてくる新芽の数が増えてくればいいはずです。
球根も大きくなれば茎も葉も大きくなり、花も大きくたくさん咲くはずです。
どちらが適している栽培方法かはおわかりになったと思います。
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