バラの新苗が1ヶ月の間にうどんこ病で壊滅間近?
梅雨の時期はバラを育てるのにはなかなかストレスフルな季節です。
全く楽しくないのがバラが病気にかかった時です。
害虫は食害ならば農薬ですぐに対処できます。
しかし、病気はかかってからでは基本的には治らないというか、葉が枯れてしまっているので広がらないようにすることになります。
この感染拡大を止めることができればバラの病気は収束できたといえるのですが、なかなかできないものがあります。
本当にうどんこ病がひどいですね。
耐病性がある品種が多いのであまり気にならないこともあるのですが、バラの1,000円均一の新苗を買った時には少し話が違います。
耐病性はあまりない品種が多いのでうどんこ病であっても致命的です。
昔から病気はあったはずなのになぜでしょう?
いや、昔のほうが農薬がなかったはずですし、病気にかかりにくい品種を選抜育成するのがどれだけ大事なことか分かります。
だったら、昔の品種の方が強そうなものです。
たしかに、一部の品種はとても強いです。
殿堂入りしていたりします。
ただ、他の古い品種は下手をすると壊滅的被害となります。
感染防止策を取らないでいたらあっという間に全株に感染してしまいます。恐怖の空気感染です。
これはもっとも感染力が強いといっていいでしょう。
触っていなくても勝手に空気が同じ空間に居ただけで感染します。
最も恐ろしいものです。
しかも、一度感染したら最後、季節が変わって自滅してくれるまでいつまでも居続けます。
もし、変異株ができて夏の猛暑を耐えられるようなものが出てきたらもう、全滅するしかないですね。そんな感じです。
こんなものがバラのうどんこ病です。
他の植物ではあまり問題にならないと思うのですが、これがバラに至っては致命的ではないものの壊滅的被害となってしまいます。
つまり綺麗に花を咲かせて癒やされるような見た目にならないということです。
いつでも小麦粉紛れの葉を見ていなければならず、数時間で隣の株や新芽に感染拡大していきます。しまいには庭中の植物に感染していたりします。
また、新芽は農薬が付着しない、新芽だから常に伸びているのに農薬なんかかけられるわけがないのです。
というわけで、失敗談なのですが、安い1,000円のバラの新苗をワゴンセールで売っている室の悪い園芸屋さんで買ったときのことです。
とにかく、決まった場所があってそこに並べたかったので6株の苗を買う必要がありました。
これのために1,000円苗で気になるものを選んでいこうと考えたのです。
1,000円とはいっても、なかなかいいものがあって花を咲かせたいものがいくつもありました。ネットで調べて特徴や形状を見てリアルな金属製の編みのカートに入れていきました。
レジに行こうとしたときに気がついたのですが、最後の1つだけだったので仕方がないと思ってうどんこ病まみれの苗を1株買ったのです。
うどんこ病なんてキュウリやかぼちゃのそれと同じだと思っていました。
どうってことない、風邪のようなもの。
農薬を散布すればきれいになるだろう。。
そんな軽い気持ちで買った1株のうどんこ病株があっという間に周りのバラにも広がっていきました。
もう耐病性とかあんまり関係ないくらいに全部の品種のバラが感染しました。
ただ、特に強いと思われる品種はほとんど無被害でした。
これは本当に珍しいもので一般的なバラにうどんこ病耐性を期待するのは無理なようです。
そんなこんなで葉が1枚も付いていない苗や80%の葉が摘葉されたものなどありました。
そして、新芽が生えてくるたびに農薬を散布してチェックしているのですが、2,3日もするとうどん粉にまみれてしまいます。
「これじゃ、一生抜けだせない。。」
こんな悲しい気持ちのままバラを育てるくらいならいっそのこと全てを抜き去って捨ててしまおうかとさえ思いました。
本当にうどんこ病は、永久に完治できないような暗い気持ちになる悲惨な病気です。
自然環境が夏になって病原菌が消えてくれるのを待つしか無いといった感じです。
天候がちょうどうどん粉の菌にいい感じの天候になってしまったので被害が拡大したのでしょう。
梅雨入りしていないのに梅雨のようで、寒くて風が強くて、曇ばかりで日光が当たらない、
そんな日々が連続2週間くらい平気で続く。
こんなことじゃ駄目ですね。
さすがにこれでは負のスパイラルから抜け出せません。このまま放置して夏になったら始めるというほうがまだいい気がします。
そんなさなかに、ベニカXガードという粒状の病気を予防する農薬が発売されて何とか明るい気分になれたので救われたのです。
これが発売されたから良かったものの、発売されていなかったら、もう引退していたかもしれません。
調子に乗って安い新苗買いまくったら、いきなり引退という驚異的なスピードです。
これ、今後はもっとひどくなるはずです。
来年なんかもその先も、向こう100年くらいはうどん粉に適したさむい曇りの日が増えるはずです。
こうなるとますます引退者続出するわけです。
夏でも安心じゃないかもしれません。
そこで農薬メーカーが大儲けできるかもしれませんが、類似品が溢れて値下がって買う方には嬉しい状況となるでしょう。
しかし、僅か1ヶ月間という短い時間でここまで壊滅的になるとは思ってもいませんでした。
楽天市場からのおすすめ商品
気になった商品はカートに入れてキープすると後で探しやすくなります。
ベニカXガード粒剤を買う方法は?
ベニカXガード粒剤のことをもっと早く知っていれば助かったかもしれません。
スプレーのベニカXをどんなにたくさん撒いても、2,3日に1回撒いてもうどんこ病は抑えられませんでした。
そして、あっという間に1本を使い切りました。
それでも見る見るうちに数時間の間にもうどんこ病が広がっていく様子が分かるのです。
朝まで雨が降っててうどんこ病は抑えられているはずだったのに、それから曇りになって3,4時間経過しただけで信じられないくらいうどんこ病が広がっているのです。
寒くて曇っているような天気のときが好都合のようでした。
これを見てあまりの酷さにダメ元で買いました。オルトランと比べると高いように感じますが、BT剤(バチルス菌)が100億個?というくらい入っているのとこの粒の10%くらいがバチルス菌なので確実にバチルス菌が届きます。
なんだかよく分からない有機液肥の納豆菌配合というものはどれだけ入っているのか入っていないのかさっぱり分かりません。
農薬登録されたベニカXガードなら正確にその成分量が明記されていますので、多少高いのは全然OKだと思います。
そして、使ってみた結果ですが、2、3週間くらい経過したのですが、壊滅寸前状態だったのが、ぴたりと進行が止まり、葉はとても水をよく弾く頑丈な葉になったように感じます。
なぜなんでしょう?
一度かかった部位はそのままにしていますが、広がってきません。
以前だったら、葉を取らないとどんどん広がって株全体が真っ白い小麦粉まみれになって天ぷらになるかのような有様だったのですが、今は平気です。見ていても風邪と同じくらいの症状だと感じます。そして、広がらないから焦る必要もないという感じです。
あくまでもイメージですのでなんとも言えませんが、これを使いだしてからスプレータイプのベニカXは使わなくなりました。
なにか浸透するタイプというもので葉の表面に散布しても細胞の中に入っていってしまうのですが、それがせっかくの葉のガードする力を駄目にしているように思います。
また、たまに新芽にかかると葉が焼けてしまうようなことがあったので、スプレー式のベニカXとベニカXガード粒剤を両方使うのは良くないようにも感じます。
だって、せっかくベニカXガード粒剤で強くなった葉がスプレー式のベニカXの浸透性によりガード力が弱ってしまうのでは意味がないような気がします。
また、バチルス菌は生きています。
これってつまり、餌さえあれば無限増殖ですね。
つまり、一度撒けばバチルス菌の効果はだいぶ続くのではないかと目論んでいます。ただ、害虫防除用の成分は切れてしまいますので別に必要となってくるとは思います。
楽天市場やAmazonで購入することができます。
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