Webサイト、Webメディアは時代により変化してきました。
スマートフォンで閲覧する人がこれほどまでに増えるとは以前は想像もできなかったはずです。そのためPC版のWebページを作ることは効率的ではなくなってしまいました。
これはWebシステムにおいても同様です。社内システムを作る上でもスマートフォンでの利用がメインとなりつつあります。このような場合、サイトのUI設計は全く違ったものになってきます。
Webメディアの運営もWORDPRESSのようなCMSが主流になりました。
以前のようにHTML/CSSを書いて1から作るものでもありません。
Webサービスを構築する場合もスピードが何よりも大切です。Webサービスというビジネスは上手くいくかどうかはやってみるまで分からないものです。
そのため開発コストに多額の費用をかけることはできません。いかに省力化してスピード重視で立ち上げることができるかがWebサービスの成功の鍵を握っています。
また、Webサイトの読者の環境も変わりつつあります。もうGoogleやYahooのような検索エンジンで自分の知りたい言葉を入力して検索して良い情報が載っているページがないか1ページずつ開いて見ていくことはありません。
スマートフォンを使っていると分かるかと思いますが、検索という行為はとても面倒で煩わしいためほとんど行いません。これはPCを使っているときとは全く操作性が異なることが理由です。
PCでは検索という行為は簡単で操作性が良いものです。検索結果から1つずつ開いて調べていくこともそれほど苦ではありません。
しかし、スマホでは1つのページしか画面に表示されていません。これはとても制約が大きくPCとは異なるものです。
アプリがブラウザの1つのタブに当たるイメージです。
そのため複数の結果からいいページを選ぶという行為はとても面倒で手間がかかるのでほとんどの方は行っていないと思います。
もう、今までのWebメディアの読み方とは全く変わってしまったといえます。
ニュースであればニュースサイトにリストアップされることもありますが、それ以外の情報は大きなメディアで掲載しないと誰にも見てもらえないようになりました。
それを補うためにSNSによりWebメディアの最新情報を発信するという行為が日常的になりました。
Twitterが有名ですが、あまりにも多くの情報が溢れていてこの中から探すのは困難になっています。読者にTwitterで情報を見つけてもらうためにはツィートに付けた#タグがバズらなければほとんど見てもらえません。
フォロワーが多ければそれだけ見てもらえる可能性もありますが、拡散用のアカウントが非常に増えていて、一般的な読者がメディアのTwitterアカウントをフォローしてくれることはあまりなくなってしまいました。
また、フォローするよりもフォローされる方が格が上という風潮ができてしまったので容易にフォローする人も減ってしまったように感じます。
そのような状況になるとTwitterにおいてもTwitterの検索機能で検索して記事を見つけてもらうしかありません。しかし、ここでもバズっているツィートが優先されますので非常に少ないチャンスしかありません。
この中で上手く見つけてもらうためにはどうすればいいか?
Twitterアカウントがインフルエンサーアカウントのようになればいいのですが、メディアのアカウントはそのようにはなりえません。
このような状況においてTwitterを活用して読者を増やすのにはもはや限界が来ているとも思います。
新しい時代の読者の集め方が求められています。
一体どのようにすれば多くの読者を集めることができるのでしょうか?
メルマガに登録してもらうのが良いのでしょうか?もちろん、それも良い方法です。古い方法ですがこれが一番確実な方法です。
基本的にはこの考え方が現在も大事で読者に選んでもらうということを意識することが大事だと思います。
このようなことを考えると一番大事なことは読者に何かしらのメリットや楽しさをもたらすメディアでないと選んでもらえません。
無料で記事が読める時点でもう雑誌を購入して読む時代とは変わってしまいました。
無料で質の高い雑誌のような記事を量産することが求められる時代となったといえます。こうなるとやはり大規模な運営組織では維持することが難しいと言えます。
メディアのPVはGoogleのコアアルゴリズムアップデートの度に大きく変動します。下手をすれば1回のアップデートでメディアを閉鎖しなければならないほどのダメージを受けることがあります。
もう、企業の大きな組織でWebメディアを運営していても収益を得ることは難しく、自社製品のPRのために活用するのがいいといえます。
昔のようにGoogle Adsenseを貼っておけばメディアが運営できるくらいの収益が得られることもありません。
このようにメディアにとっては非常に厳しい時代となった現代にどのようにすれば読者に価値を届けられるのかを考えて実践していこうというコンセプトでWebメディアを設計していくことをモットーにしています。