山葡萄(ヤマブドウ)の葉、茎、根の特徴-害虫、病気、根腐れ-葉脈、断面、道管、太さ、広がり、写真-食べられる?-葉の形
山葡萄の葉、茎、根の特徴
植物のなまえ(和名) | 山葡萄(ヤマブドウ)の葉、茎、根 |
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植物のなまえ(英語名) | crimson glory vine |
学名 | Vitis coignetiae Pulliat ex Planch |
葉のタイプ | |
茎の太さ、長さ | 根元では、5cmから10cm程度になるものもある。 |
根の太さ、張り方 | かなり強烈で、一度植えたら、抜くことは難しい。 |
葉に現れる病気、症状 | |
根に現れる病気、症状 | |
説明 | ヤマブドウとは、雄株と雌株に分かれていて、雌株にだけ実がなります。しかし、その種は発芽しないそうです。
野生の山の中に自生していた野生ブドウをヤマブドウだと思っていましたが、葉の形が違うので、やはり、違う品種のようです。 ただ、実の形は近い特徴を持っているので、ごく近い品種なのかもしれません。西洋の品種との交配種かもしれません。野生ブドウは種ができて、その種も発芽しましたので、純粋なヤマブドウとは異なるようです。 葉の形がヤマブドウはキウイフルーツに若干似ているような形、見た目をしています。 これは、雌雄異株ということでなんとなく近い気がします。 かなり、未知の植物である感じがします。 栄養成分は豊富で、やはり、他に類を見ないくらい含有されています。 普通のブドウと比べると、ポリフェノールが3倍含まれているそうです。 他には、リンゴ酸:5.5倍、ビタミンB6:3倍、鉄分:5倍、カルシウム:4倍と、色が濃いだけに濃縮されているような感じがします。 用途は、ジュースやジャム、ワインですが、ワインを勝手に作るといけないという法律がありますので、国内では難しいようです。 そういえば、海外のスーパーに行った時に、普通にビールづくりキットなるものが売られていて、味噌を作るようにビールを家庭で作れることを知って驚きでした。 |
ヤマブドウというのは、とても古くから普通に山などに生えていて、一番身近なブドウでした。
始めに園芸用に登場したブドウでもあります。簡単な植木鉢で簡単に実が面白いようになる、どんどんと成長するその、葡萄の中で最も成長力の強いブドウでもあります。
国内の環境においては最も適したブドウなのだと思います。湿気や温度、これらがベストマッチしているのがヤマブドウです。
さらに、実は小さく、種も気になるくらい、とういよりは、種の方が実よりも多くて、ほとんど実を食べるブドウの生食という感じでは食べられません。
一応、甘さもあり、美味しいのですが、おやつに食べるには少し厳しい物があります。
ところが、このヤマブドウ、皮が分厚く、とてつもなく、濃い色をしています。皮からしみだす汁はブドウでも最強の濃さを誇ります。それでいて、分厚い皮に小さ実で、とてつもなく、皮の生産効率が高いのです。
その皮に最もポリフェノールが多く含まれていて、他のブドウよりも断然多いのが見て分かります。これを最大限利用するためには、皮ごとジャムです。
無農薬で完璧に育つブドウです。自分で作れば、なんの心配もなく皮ごと、煮詰めて、砂糖を混ぜて、ブドウ液の出来上がりです。ここから発酵させればワインになるのでしょうが、日本のワインはまったりとしている、なんとなく、その理由がこのヤマブドウを食べてみると分かる気がします。
これはあまい、しかし、まったりとしていて、辛い感じにはならないでしょう。と、思います。そもそも、ヤマブドウは完全なる強光下でなくても育ちます。そして、湿気が、湿り気が必要です。
このことから、辛いほどの渋みがでないのではないでしょうか?
それはさおてき、ぶどう液を薄めてジュースや、そのままジャムとして使うと、実にいいものです。色はブルーベリーです。匂いは無く、味もほとんど感じません。
ただ、色が濃い、ものすごく濃いのです。これがポリフェノールが多いとわかります。健康に良くて、ブルーベリーよりもずーっと生産効率が高い。こんなヤマブドウが注目されてもいいと思うのですが、今のところ、びん詰ぶどうジュースが高価な値段で売られています。
これを知った時に、今まで、邪魔でおいしくないけど、元気なヤマブドウ、これをどうしたら一番活かせるのか?と、考えていたの時だったので、かなり、驚いたのを覚えています。
山葡萄の葉の写真、裏側、葉脈
山葡萄の茎の写真、太さ、断面、道管
山葡萄の根の写真、太さ、広がり、細かさ
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