丹波黒大豆(たんばくろだいず)の育て方

丹波黒大豆(たんばくろだいず)の育て方-種まき方法時期、収穫時期目安、肥料、支柱は?

そろそろDIYの時代も終わりです。こういう高級品はプロから買ったほうがいいというのが広まりつつあります。ふるさと納税でも実感できますが、ほんとうにその道のプロに任せてお金を払うことがだいじなのです。

あまりDIYしすぎるのもよくありません。

黒大豆(クロダイズ)、黒豆、ぶどう豆の育て方、栽培の様子

おそらく、日本で一番有名な黒大豆といえば、という品種である、ブランド、丹波の黒大豆でしょう。

煮豆のイメージがありますが、エダマメ用にも種が売られています。

晩成で非常に時間がかかり、枝張りが大型になり場所をとりますが、アジは美味しいということでそれにふさわしいものだと言えます。

見るからに美味しそうな黒色ですが、エダマメを食べるときには黒くありませんので、なんだかつまらない気もしますが、パッケージに書いておいてほしいものです。

一応、このパッケージは成熟した黒豆での利用と若どりのエダマメとしての両方の使い方を示していました。

完全に売られている高級黒大豆の様相を呈しています。

煮て食べたいところですが、これは種です。

3粒ずつ点播きしていきます。

一般的ですが、いまや、どういう風にまくかは、その場所の広さによって変えていくのがいいと思います。

ただ、エダマメは3本一緒に育てて小さくするのか、1ほんづつの間隔を大きくとるのかで収穫が変わってきますので、どちらがいいかは品種によるところです。

このように筋蒔きもしてみました。

1株が大きくなることは予測されましたので、とりあえず、1本1本が大きくなるようにしっかりと1粒づつをまいていきます。

大根などのように選抜、間引きをするようなものではなく、全部発芽しますし、高級な種ですので、大事に全部を最後まで育てていきます。

ダイズは粒が大きくもっとも播きやすい種の1つです。
筋蒔きで、株間をもっととってもいいくらいです。

できればもっと広くとるべきです。このときはまだ気がついていません。

種を播く深さはこれくらいです。

土が乾いて、雨で流れないようにしっかりと埋め込んだほうがいいかもしれません。

当然、発芽直後は鳥に狙われますので、対策が必要です。

このように最後に土をかぶせます。

土が粉っぽくてパサパサしているのですぐに露出してしまいます。

水をまくだけで出てきてしまうものも有ります。

しっかりと、土を被せて押しておきます。

その後、目の細かいジョーロを使って、土を掘り起こさないように水をやります。

雨の前であればそのまま自然に任せます。

ここで、不織布や防鳥ネットなどを被せて発芽を守ります。

発芽直後の双葉が一番危険で、本葉の素まで食べられておしまいというパターンが多いです。

しっかりと、本葉が生えるまではネットをしておきます。

種まき後、2週間くらいでここまで大きくなります。

ここまでくれば鳥に怯えることはありません。

この状態で防鳥ネットを外しました。

ちょうど本葉が出ていますのでもう、双葉を取られても成長していくでしょう。

しかし、すでに双葉がないような気がします。

網目のネットだったので食われたかもしれません。

茎が黒い(濃い紫色)なのが、黒大豆のものだとわかります。

勢いよく伸びています。
黒大豆は成長がゆっくりで、最初のうちはなかなか成長しません。種まきも遅めで収穫も遅いです。高温でじっくり育つという感じでしょうか。

この時点でだいぶ時間がたっていて、早生エダマメとして売られているようなものよりも成長していません。

高温の時期を迎えると急激に成長が始まります。

あっという間に何がなんだかわからないくらいに葉が茂りました。

これでは密集しすぎています。悪害が出ます。

もっと株間を広くとるべきでした。

しかし、予想を超える過繁茂ぶりに驚きます。肥料も特には与えていないので、元からこれくらいの成長力があるものだと思います。

生産目的で栽培する場合は肥料を与えるのでもっと大きく、茂るようになるんでしょう。とても1箇所に3本植えなんて考えられません。

これがその大きさです。

これが手の大きさと比較すると分かりますが、黒大豆の葉の大きさはとんでもない大きさです。背丈も同様に大きいです。

これが3枚が1セットですので、どれだけ葉が邪魔かが分かります。

あまりに葉が多いと受粉出来ずに豆の実がちゃんとなりません。

また、粒も減ってしまいます。

これは大問題です。

茂った葉の中身をみると、茎はいくえにも分岐しています。

花がまばらに見えます。

花が咲いて、ちって、小さな豆のサヤができ始めているのが分かります。
随所に枯れた花がついた若狭屋ができ始めています。

それにしても、まだ、葉が分岐して伸びてこようとしています。

これは、1本づつを大事に育てて大きくするタイプの豆なんだと思います。

ナスの木くらいの大きさになるのかもしれません。

今度はちゃんと大きくしようと思います。それにしても贅沢なダイズです。

さすが、高価な丹波の黒大豆です。

ようするに、場所が安くて、人件費も安ければいくらでも安くできますが、国内産という安心感からか、高価でもどんどん売れているようです。

これが黒大豆の花です。

いわゆる豆の花という感じで、紫がかっているのが、黒大豆である特徴かもしれません。

実際にこれを見ずにいつの間にかエダマメがなっている。という感じが普通だと思います。葉が茂っていて、見えません。

虫食いも発生し始めています。これは夏の盛夏期のころですので、いわゆるよくいる虫が発生してあらゆる植物を食べてしまう時期です。

もっともハードな時期と言えるでしょう。

しかしこの時期にガンガン成長するのが黒大豆。普通のダイズとはやはり違います。

エダマメになるのは、極早生といい、とにかく早いことが重要で、こんな夏までかかりません。

また、コンパクトで3本一緒に播いてもいいくらいのものもありますし、わざとそうやって小さめに仕立てることもあります。

オクラなどもそういうタイプで1本だと巨大化しすぎるので、3本植えがいいということで、小さく、弱く育てています。オクラなんて本気で成長されたら硬さが半端無くてとても食べれたもんじゃありませんし、背丈も人の身長を軽く越します。

ダイズが、巨大化することはありませんが、このように葉が茂りすぎて実がほとんどつかなくなりますので、間隔を広く取りしっかりと、受粉を助ける飛ぶような虫が入ってこれるようにしておきましょう。

葉を食べる虫はいるようです。
巨大な葉です。
中を見ると肉眼でもよくわからないくらい茂っています。

茎がどれなのか、よくわからない感じです。

一応、ちゃんと実ができていました。サヤがあります。

小さいです。数が少ない、薄い、大きくならない、受粉で問題があったのでしょう。

これは2粒です。

3粒がいいんですが、やはり、高級なわけです。黒大豆。

これが根元、株元です。黒大豆はとにかく大きく、木になります。

茎の直径も2cm近いものです。

枝がしっかりとしていて、ちゃんと大事にそだてれば1本から多くの黒大豆が収穫出来たと思います。

サヤは最初のころは、毛が目立っていて動物のようです。

たしかに、エダマメのサヤは毛が覆っています。

これが夏の盛夏期の実体です。

乾燥地獄、高温、害虫、台風、とにかく過酷です。しかし、黒大豆は晩成で、この時期を乗り越えないと収穫できません。

だからこそ、大変で、それなりの値段がつくのでしょう。

これは葉が完全に虫食いにやられています。目に見えないほど小さい虫にもやられていて葉が黒ぽくなっていったり、葉脈だけになったりしています。

夏の猛暑日ともなるとこんなおいしくなさそうなダイズの葉さえ食べてしまおうという状態になるようです。過酷な世界が広がっています。

サヤも例外ではなく、害虫に食べられます。肥料なんてあげたらとたんにサヤに虫が入っていて、中から枯らしてしまいます。

サヤが目的ですので、虫が入った豆はどうしようもできません。

もうだめです。

これは受粉が失敗したサヤが枯れたものでしょう。

ほとんど、1箇所からでたものが全滅ですので、相当な過繁茂による受粉障害が発生したものと考えられます。

気をつけないといけません。

 
1粒だけという悲惨な豆です。これでもできただけマシといえます。
中身は黒大豆でも、若豆の頃はどこも黒くありません。

美味しそうな色をしていて、実がふっくらとしています。

これをみて分かるように、あれだけ大量にあった黒大豆の株からほとんど収穫できませんでした。

それも全ては、株間が近すぎたからです。これほどまでに恐ろしいものだとは思いませんでした。

普通の極早生エダマメは同じ株間で大量に収穫できています。

これだから、黒大豆は少し違うと思って育てたほうがいいと思います。

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「ガーデニングサプリ」編集部

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