エダマメ(枝豆)の育て方

エダマメ(枝豆)の育て方

枝豆は意外と忘れていますが、大豆の完熟前の未熟な実です。

もやしも同様に大豆で、種を暗闇で発芽させたものです。暗くて、場所も取らずに水だけで栽培できるので、現在、キノコとならび、工場生産が可能な野菜の元祖とも言えそうです。かいわれ大根も種を入れた容器をパッキングしてから発芽させているのでしょう。スプラウトなども同様ですが、葉が緑色をしていますので、人口照明にせよ、光を与えているはずです。

ただ、モヤシは完全な暗室でOKですので、工場生産には最適です。

それはさておき、このように大豆を様々な使い方、育て方によっていろいろと使われています。豆腐、豆乳、おから、、、キリがありません。

大変私たちの生活になじみの深いのが大豆です。

枝豆のように、大豆を若いうちに食べるという食文化は海外ではあまり行われていないようで、特別な感じがあります。普通は安くて大量に生産されるのが大豆です。

また、豆を完熟させてから収穫して大豆として利用するために最適な品種があるように、枝豆として茹でてそのまま食べたときに最もおいしいような、そういう品種を独自に改良して販売しているようです。

特に枝豆の場合は、やはりスナック感覚でおやつのような感覚で食べるので、できれば早くできてほしいです。そのため、早生、極早生と、ドンドンと収穫できる時期を前倒しにして、早く作れるような品種ができてきました。おそらく、早いものほど味は落ちるというのが定説ですが、品種改良の進歩はめざましく、早くて美味しくて、たくさんとれるというものができてきたのでしょう。昔からあったかもしれませんが。

そして味は、やはりとにかく甘く、そして実は大きくたくさん収穫できる、これが1番だと思います。

そのような家庭菜園に最適な枝豆の品種として、極早生枝豆というものがあります。

これはとにかく気を使うことなく、たとえ狭い場所であっても、とにかく日光さえあたり続ける場所であれば、多少詰め込み気味に植えたとしても、しっかりと実がなってくれます。

また、収穫時期が早いため、他の夏野菜に先駆けてかなり早い時期から枝豆を食べて楽しむことができます。

お勧めの枝豆の植え方は、植える場所として作物のまわり、南側に空間があったらそこに枝豆を植えると良いでしょう。

枝豆の背丈はせいぜい、30ー40センチ位しかなりません。決して他の作物を日陰もしてしまって悪い影響与えることありませんので、家庭菜園の他の野菜の周りに植えても問題はないと思います。

ただし、枝豆に日差しが当たるように植えることが大事です。

手間がかからず、美味しい枝豆が楽しめるので大変お得な野菜の1つだと思います。

逆に枝豆専用の畑を作って、枝豆だけを育てていくとかなり効率が悪くなってくるような感じなります。

もちろん専門的に生産している方達はそうしているのですが、やはり売られている枝豆の値段を見ると少し高いので、あまり量が作れないのだろうと想像できます。

そういったことも考えると、実は高級な食べ物の仲間であると言えるかもしれません。そんなことを考えて、枝豆を作ってみると、少し得したような気分になったりしてしまいます。

実際、星がつくような高級料亭で味わえるような素材の美味しさが味わえることは、素晴らしいことです。どんな高級料理よりも、新鮮な作物の味が美味しいと思います。

極早生枝豆の栽培の様子

エダマメの中でも特に早く収穫できるという極早生エダマメを育ててみました。

「奥原系」の品種ということです。

エダマメは発芽直後に鳥に食べられやすいので、防鳥ネットの中で育ててから苗を植えることにしました。

直播きする場合も発芽してからしばらくは不織布やネットをしておいたほうが無難だと思います。

双葉はエダマメの実がそのまま葉になった感じですが、本葉は綺麗な丸みを帯びた葉です。

これがインゲンマメの場合はとがっています。

なんとなく、茶色い毛に葉や茎が覆われているように見えます。
よく見ると茎も黒茶色です。

茶豆ではないかと思いましたが、どうやらこれが極早生エダマメのようです。

 
このようにマルチをすると乾燥防止や早い時期から種を播くことができます。

この場合は直播きです。1つのマルチ穴に3粒づつ播きます。初芽直後は鳥に食べられるので、ネットを被せておきます。

少し大きくなりました。

エダマメの葉は結構不思議な形をしています。

3枚の葉が1セットです。ミツバの葉の構造に似ています。

各節からは、新芽が出ようとしています。

ここから全て分岐して茎ができたら、大変な本数になってしまいます。

花芽がでて実がなるものがあるはずです。

 
これくらい専門にエダマメを作るとたくさん食べられます。

しかし、エダマメは高級な食べ物だと思います。これだけ大事に大豆を食べるなんて、日本の食文化くらいだと思います。

海外では大豆は広大な畑で、放任に近い状態で栽培されているようなイメージがあります。

いつの間にか実ができているというのがエダマメです。

花はいつ咲いたのだろう?というくらい小さい花が一瞬だけ咲きます。
葉のウラに隠れてほとんど見られることがありません。

 

1本のエダマメの株でこれだけなると嬉しいものです。

たくさんついています。中にはぺちゃんこの実もあります。こういうのも育てていると普通に出てきます。育ててみないとわからないことがあるものです。

茎はだいぶ太くなっています。根も太く、根粒菌と呼ばれる菌が生息しているといわれる丸い塊が付いています。
1房づつ手でとりはずして、収穫完了です。

これでようやく売られている形になりました。

ここから茹でて皮を向いて1粒づつ食べるなんて、大変な手間です。
何か手間を楽しんでいる風情がある食べ物です。

おやつ、ビールのお供と言われるのも納得です。これがメイン料理だったら、もっと効率的に食べれるようにしないと面倒だと思います。

どうやったら、甘く育てられるのか?

基本的に、高日照で光が多くあたり、あまり肥料が多すぎて太り過ぎないことだと思います。それ以上に、品種による影響は大きく、やはり、従来の枝豆として最高と言われている、だだちゃ豆などのように地方の伝統品種は最高に美味しいです。

極早生枝豆は品種改良のおかげ、でも、それほどきつい改良ではなく、地道にちょっとづついい、美味しいものを、収穫の多いものを選んでいって今では固定化されているようなものもあります。

これらは、普通に売られている枝豆です。

つまり、十分に甘いです。甘く出来る品種です。

美味しい食味の枝豆ですので、問題ありません。たしかに、チャマメなどを食べると、あの柔らかさなどは真似できませんが、極早生という手軽さでこれだけ美味しければ、価値があるものだと思います。

一応、肥料を適度に与える、でも、何か、少し、水分を吸収しづらくしているような与え方のような感じがいいかもしれません。結局のところ、高糖度トマトと同じように水分ぎりの高日照でしょうか。。。

でも、やはり、トウモロコシにも通じる、美味しい時期は一瞬で、採りたて後なるべく早いうちに食べるほうが甘いようです。

それ以外にない!ということでしょうか。

エダマメ(枝豆)栽培のコツやレシピ

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「ガーデニングサプリ」編集部

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