アイビー(蔦)の葉・茎・根-実はただのツタ

 

アイビー(蔦)の葉、茎、根の特徴-害虫、病気、根腐れ-葉脈、断面、道管、太さ、広がり、写真

アイビーの葉、茎、根の特徴

植物のなまえ(和名) アイビー、蔦(つた)
植物のなまえ(英語名) Ivy
学名  
葉のタイプ
茎の太さ、長さ とても細く、か弱い茎です。しかし、それは最初だけのことです。

ほとんどが挿し木で増やされて小さい植木鉢に入れられ植えられていますが、屋外越冬に適応して地面に植えているものは、信じられないことになります。

これほどまでに強健な生命力の強い植物は他にないのでは?というくらいに成長しまくります。

どんな猛暑でも、寒さでも枯れません。枝は固く、木のようになっています。

根の太さ、張り方 とても強烈な根が広がっていきます。枝分かれも無限、長さも無限なだけあって、根もそれに対応してとてもたくさん生えています。

また、茎の全ての部位から発根します。これは地面と接していると2m地面の上を成長したら、2mの間は全部根が生えています。

壁面、岩壁にしがみつくために生えてくる根なのだと思います。

葉に現れる病気、症状  
根に現れる病気、症状  
説明 アイビーには、ブドウ科のアイビーと、ウコギ科のアイビーがあり、日本では蔦(つた)と呼ばれていて、古くから自生していました。

日本の蔦はブドウ科で、冬期は落葉します。しかし、ウコギ科のアイビーは落葉しません。

この違いが顕著で、葉の大きさもありますが、一般的には大きい葉を持っているのが日本のツタ(蔦、アイビー)です。

家が蔦に覆われたという状態はよくある空き家の風景です。蔦には吸盤があり、それで壁に食いつく、入り込んで根を張り、モルタル、土壁を破壊します。

これが本当に凄いのが、ウコギ科のアイビーの方で、観葉植物として小歯タイプのものが入って来たのですが、屋外に植えてみると、冬を越せないだろう、、と思っていたら、常緑樹でした。つまり、成長が止まらない。

どんなに暑くても枯れない。恐ろしいほどの成長力です。葉は小さいのですが、茎の部分全てから発根する可能性があります。

金属の板に接していた茎から隙間なくびっしりと根が伸びてきて、金属に張り付いています。さすがに穴は開けられませんでしたが、隙間に入り込み、茎を太くしていき、扉が閉まらなくなりました。

恐ろしい。実に恐ろしい、本当に怖いのは、小型のアイビーの方かもしれません。

基本的に、国内にあったものは、ツタといい、観葉植物の海外から入ってきたものをアイビーといい、白い模様が入ったものなど様々なタイプがあります。

アイビーの葉の写真、裏側、葉脈


もみじか、カエデか、という美しさです。
以外にこれはきれいなのです。
日本の大きなツタと呼ばれるものより、西洋の小型のアイビーという観葉植物のほうが小さくて、
綺麗で風情があります。

このように1輪刺しでも絵になります。
もみじを育てるよりも、場所も手間もいりませんし、早く成長します。
大きくなったら、随時切り取って、飾りつけていくといいと思います。
しかし、植物がどうやっても育たない家というのがあるもので、原因は育てる人の知識であったりします。
また、何らかの理由で正常な判断ができない場合などに、
かなりの無理がある育て方をしようとしてしまうようで、生物、植物を育てられないということは、
人の健康を図るバロメーターであるとも言えます。

  
アイビーの茎の写真、太さ、断面、道管


アイビーの茎は1本づつ一定の間隔で葉が生えています。


こうやってみると、葉の大きさがだんだんに小さくなっていき、間隔も狭くなっていきます。
先端ほど小さい葉が混み合っています。
成長とともに、大きくなり、間隔も広がっていくということが分かります。

 

アイビーの根の写真、太さ、広がり、細かさ

どこまでも、どこでも伸びていく、そしてあらゆるものに張り付く能力、これは人間の目や指の感覚ではツルツルの壁でも根をびっしりと貼り付けていきます。まるで吸盤?でも、そういう構造じゃないと思います。あくまでも隙間に入り込む繊維型のものだと思います。1本の太い根の先端でさらに細かい毛のような根があってそれが密着しているのでしょう。

まるで、ボンドで貼り付けたように、医療用ボンドで皮膚に張り付いた毛のようにとても密着していて大変不思議な光景をめにすることがあります。

これもまた、不思議です。しかし、人の肌なんてまだまだざらついていて凸凹しているものです。顕微鏡で見れば凸凹です。ある意味、有害植物であるとさえ言えます。たぶん、タワー型マンションもアイビー1つで破壊できます。外壁だけですが、

だから、アイビーを外壁に這わして植えてはいけません。 多分、高所制限もなく、どこまでも登って行き、地上200mくらいまで伸びていく勢いです。根の給水能力が高さの負荷を超えられないと言っても、全部の茎の全部の部位から発根しますので、壁についた雨水を吸い込みます。

つまり、高さによる成長抑制はなく、どこからでも、1から伸びていけます。

そういうことで、住宅マンションにとってはアイビーは最凶最悪の植物なのかもしれません。

「ガーデニングサプリ」編集部

草と花と自然の力を取り入れて元気になりましょう。

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