高菜(タカナ)の葉、茎、根の特徴-害虫、病気、根腐れ-葉脈、断面、道管、太さ、広がり、写真-食べられる?一葉脈繊維が硬い!
高菜の葉、茎、根の特徴
植物のなまえ(和名) | 高菜(タカナ) |
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植物のなまえ(英語名) | leaf mustard |
学名 | Brassica juncea var. integrifolia |
葉のタイプ | |
茎の太さ、長さ | 茎はとても太いのですが、普段は見えません。トウ立ち(花が咲く)する時に、密接した葉が立ち上がりながら伸びてきます。長さは1.5m以上になる大型で、太さも2cmくらいの直径があります。 |
根の太さ、張り方 | 根はかなり強烈です。
大型の菜ですので、根もとても太くしっかりと時間をかけて地面のなかに潜っていきます。 |
葉に現れる病気、症状 | |
根に現れる病気、症状 | |
説明 | 平安時代にはすでに中国から伝わってきていて栽培されていたようです。
からし菜の仲間であるようです。つまりはマスタード。 タカナって辛いやつでしょ?と言われたことがありましたが、昔は、辛子高菜と勘違いしているのかな?あれは唐辛子の辛さであって、辛くないよと思ったのですが、実際は、確かに洋辛子の原料であり、たしかに。 とも思えますが、葉を食べる時に生でそのままということはないので、ほとんど辛さを感じることはないので、火を通すと、辛味は消えてしまいます。 おそらく、生でそのままかじればピリ辛なのかもしれませんが、硬くて繊維質でかなりつらいことになるでしょう。 しかし、コマツナもタカナと近い種類だったというのは驚きです。 かなり大きさが違い、繊細な感じがしていたコマツナですが、同じものとは思えないです。 タカナは漬物が有名ですが、大きく育ちます。そのためにはある程度、小型の葉物よりは時間がかかります。 最初の頃の若葉の頃は、火を通すと柔らかくて食べられます。 大型に成長して、春近くになったものは最大の大きさになっています。このときは、株が60cm以上になっていたりします。この時の葉はそのままでは食べづらく、火を通しても繊維が非常に強烈です。 そのため、漬物にして食べるという方法をとります。数ヶ月漬け込んでもまだ、繊維が硬く、めはり寿司というようなものがあるように、とても丈夫な葉を維持しています。この辺りは野沢菜と似たような扱いになります。 ただ、つけものは、レパートリーが多く、 つけただけのもの、漬けた後にさらに油で炒めたもの、唐辛子を大量にまぶして漬け込んだもの、、などとたくさんあり、つけものも、そのまま、切って食べるというよりも、チャーハンに入れたり、加工調理してから惣菜として使われたりします。 おかずとしての地位は野菜の中でもかなり高く、これだけで、ご飯がだいぶすすむものでもあります。 防虫さえ気をつければ夏場でも、栽培して、若葉を収穫して楽しむことも出来ます。 通常は、9月頃に播種をして、冬から春に収穫していきます。 漬物などの効率を重視した栽培では、株を大きく育てて、株ごと収穫しますが、家庭菜園では、葉を一枚づつ収穫して、そのまま炒めて食べていきます。 葉が一枚づつ切って収穫できるので、冬の間中、楽しめます。また、春頃には、取り遅れてもう飽きてきたこともあり、大量に葉が付いた大きな株が出来上がっていますので、漬物にしてみてもいいかもしれません。 |
高菜の葉の写真、裏側、葉脈
高菜の茎の写真、太さ、断面、道管
タカナの茎は幅広で丈夫です。
でも、葉のほうも繊維が頑丈で、なかなか、歯で引きちぎることは難しく、
細かく包丁で切ってから食べます。
高菜の根の写真、太さ、広がり、細かさ
タカナの根です。
土をふるい落としたところです。
しかし、まだ、塊として残っています。
全く隙間がありません。
細い根がこれだけびっしりあると凄い栄養吸収力です。
中心には少し太めの主根があります。
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