聖護院カブの育て方、栽培
有名な伝統野菜、聖護院~のカブの方ですが、大きくて柔らかい肉質が千枚漬けなどに最適だとされています。
最近の品種改良されたカブも柔らかくて美味しいものが増えていますので、あえて難しい伝統品種を作ることもあまりないかもしれません。
もしかしたら、生産効率を重視した場合は、聖護院カブの品種改良されたものがあるのかもしれませんが、詳細は分かりません。大きいですがゆっくりと成長していくような気がします。
成長するのに時間がかかるので、真冬の収穫となりそうです。しかし、温暖な地域でないとあまり育てやすいとはいえなさそうです。早く植えても虫による被害はカブにとっては大敵です。
そのため、各地域で栽培されてきた伝統品種が受け継がれているのだと思います。ちょうど、その場所で育ちいやすいからこそ、聖護院カブであり、その場所で育ったからこそ聖護院カブと呼べるのかもしれません。
聖護院カブ(しょうごいん)の育て方
種まきの時期 | 肥料(1m²あたり) | 栽培方法 |
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北海道:月下旬-月上旬 冷涼地:月中旬-月中旬 中間地:8月下旬-10月上旬 暖地:8月下旬-10月中旬 |
元肥(例)
・苦土石灰: 0g (酸性が特に強過ぎなければ問題ない) 追肥 ・窒素: 5g (N)を3回 |
種まき方法
種は筋を作って直播きします。害虫が発生する時期には防虫対策をします。カブは害虫の被害に合いやすいですのでしっかりとした対策が必要です。 収穫時期 種まき後、3ヶ月程度で収穫できます。あまり長い間、収穫せずに置いておくと裂果や動物や害虫等の被害に合って、蕪が綺麗な状態でなくなってしまうことも有ります。 |
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発芽後は双葉が出てその後本葉が生えてきます。 |
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種まきは多めにするのがカブですので、混み合っています。 |
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こちらは虫食いが酷いです。
若干、多少の肥料を与えただけで、防虫対策をしないとこの有様です。 |
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だいぶ、葉がぼろぼろですが、成長はしています。 |
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こうやってみると、混み合っているのがわかります。
髪の毛の根元を見ているようです。 双葉に穴があいていますが、食べられて削れてはいません。 これは初期の頃に害虫にあうと、あとかたもなくなりますので、生えそろってからの被害となります。 |
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これはもう立派です。
ここまで、種まきから3週間以上経過しています。 |
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立派な中心部で、虫食いもありません。もう心配いらないでしょう。これから霜がふるような異様に寒い時期が続きます。 |
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株元をみるとしっかりとした立派な茎が生えています。
聖護院かぶはやはり、成長がいいのでしょうか。 |
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すでに、蕪が出来はじめています。
大型の聖護院かぶは、これから成長が始まる感じです。 1ヶ月でとれるのは、中かぶまでで、これ以上は、とくに固定種伝統品種の大型蕪は非常に時間がかかります。 毎年、時間が間に合わずに失敗したり、虫の被害が多くて、いつの間にか消えているということもあります。 |
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小さく見えますが、背丈は50cm以上になっています。非常に大型です。 |
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こうやってみると、普通の蕪じゃないかとおもえます。
しかし、これは大きさが全然違います。 右の小さい方の聖護院蕪でさえ、普通の蕪の2,3倍はあります。 大きさに拘るわけではありませんが、とにかくデカイ。 これでも肥料を控えめで個人的に作っているだけなので、生産者が作るものは、もっと大きいはずです。 このうちの聖護院蕪は身(根)だけで、重さが450g、直径10cm程度でした。 |
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これがとても大きいのです。葉はほとんど切り取っていますが、ほんとうはもっとたくさんついています。
先端の根も細いように見えますが、ダイコンのように太い根となっています。たしかに、国内でもっとも大型の蕪だと思います。 |
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この葉は大きくて見栄えがします。
何か使えないかと考えても、太くて硬くて、野沢菜と同様に処理しないと食べれないでしょう。お湯を通して、一ヶ月近く漬け込む、それでも、かなりの歯ごたえが残るのが野沢菜です。 これだけ強健に育つ蕪は他にありません。 あれだけ種が小さいのに、なぜこんなになるのか、不思議でたまりません。 |
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とても硬くて緻密そうな感じがよく現れています。
2ヶ月程度ですので、固くなるほど繊維質がでているわけではないはずです。 たしかに、成長旺盛で非常に速く大きくなり、蕪の中では他の蕪とは比べ物にならないくらい大きくなっていました。 とにかく、硬いので注意ということに尽きるでしょう。もう、切る時から硬い。小かぶなどは浅漬、生食、生で食べても柔らかい、甘い、などといいますが、この蕪は硬い、大きい、密度が高い、というタイプです。 蕪には2系統あり、硬くてごついのと、柔らかくて小さいものとがあります。圧倒的に柔らかい方が売られています。聖護院蕪といえば千枚漬けです。 なぜか?って、千枚漬けにしないと硬くて食べづらいからです。薄く切って、さらに酢漬けにして最大限漬け込んで柔らかくしてから食べるというのがいいのです。 また、その大きさ、京料理というものとマッチして高級感が出ていますが、それがなければたしかにぞんざいな扱いを受けていたかもしれません。 |
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