緩効性化成肥料、IB化成肥料でも普通に根焼けする!
よくIB化成と言われる白い直径1cmくらいの肥料があります。
長く効く。1ヶ月くらい効くと言われています。
そして、化成肥料とは違い根焼けしにくいというキャッチフレーズが付いています。
化成肥料ですし、根焼けしないわけではなく、しづらいだけです。
これを野菜や花やバラに使うとどうなるか?
だいたい大丈夫なんですが、根が弱い、敏感なもの樹勢が弱い植物では根焼けが起きやすいような気がします。
野菜で言えばピーマンです。
ピーマンの根のナイーブさといえばこれはすごいですね。
即効性の化成肥料なんて撒いた日にはよほど根から遠くない場合はだいたい、水やりや雨の翌日にはしおれています。
こんなの死と隣り合わせじゃん。
という感じです。
IB化成はどう?
緩効性化成肥料であるIB化成はどうなのかというと、
ただゆっくり溶け出すというだけで同じものが出てきます。
結局は分解されないと根を焼く、化学的な酸でしかありません。
こんなものよく安心してつかっているものだと思います。
花壇の花やバラなんかでもやりすぎなければ問題が出にくいので推奨されています。
もちろん、木となって接ぎ木していて強い根を持っているバラでさえ、IB化成をあげすぎると枝が枯れてきたり、根焼けして成長がストップしてしまいます。
樹勢が弱い品種で注意が必要です。
また、高い品種に多いから要注意ですね。
なんで最初から完全有機肥料にしろっていわないの?
という感じです。
完全有機肥料と有機配合肥料ってどう違うの?
ところで、
完全有機肥料と有機配合化成肥料っていうのがあってどう違うのですか?
っていう質問が多いようですが、
有機配合化成肥料は化成肥料に有機肥料が少し配合されただけのもので気休めにしかなりません。
即効で効きますが、即効で根焼けします。
完全有機肥料とは?
牛糞、鶏糞、豚糞、馬糞、油かす、バークチップ、落ち葉などを完全に発酵させたものです。
ただ、ここで追肥に使えるものとして考えていくと肥効からいって限られてくるわけです。
牛糞は安全性が高いと言われています。
用土をほとんど牛糞にしても枯れることはありません。
でも、それは肥効が低いってことです。
NPKが1:1:1弱っていう感じです。
これですと追肥にはなかなか使いづらいです。
地植えなら数十キロ撒けるのでいいですが、鉢植えの追肥には不向きです。
バークチップ、落ち葉などはもっと低いはずです。
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堆肥という名の動物の糞は?
となると、肥効から言って、鶏糞や油かすがいい選択肢となってきます。
豚糞は肥効は高いですが匂いがやばめです。
鶏糞や油かすを発酵させると嫌な匂いが減ります。
油かすはほぼ無臭とはいいませんが、心地よい香りだけになります。
ただ、鶏糞は全然衰えることなく臭いです。
水分を含むとインスタントラーメンのようにフレーバーが復活してきます。
ただ、鶏糞はコスパがとてもいいです。200円も払えばもう家庭菜園一年分以上の追肥になります。
というわけで、広い庭やバラ園では鶏糞がいいですが、鉢植えや匂いが嫌いな人は完全に発酵させた油かすが完全有機肥料の選択肢としてただ1つのものとなることになります。
ただし、これがまだ問題があって、それがあったからこそプランター栽培、鉢植え栽培で発酵油かすが浸透しなかった理由があります。
まず、発酵油かす(菜種)は高い!
それでもまだ買えないようなほどではありません。
さらに、NPKのうちNだけが4くらいあってあとは1以下というバランスの悪さがありました。
これはPが少ないと花には良くないということで、結局、魚粉や骨粉を追加しないといけないのでコスパがとても悪かったのです。
そんなところに、足りない成分を調合済みの発酵油かすが登場しました。
さらに扱いづらい粉のものからペレット状になったものが格安で登場したのです。
これはもう革新的でした。
おかげでもう、発酵油かすがあれば何も怖くない。
限界まで施肥しまくってバラを大きくしてみせる。
ということが誰にでもできるようになりました。
有機肥料を使うと虫が増える?
ただし、油かすは虫を呼ぶので農薬だけは必要です。あとは嫌なコバエががんがんきますので、コバエ用の除虫菊などの害のない殺虫剤スプレーなんかを持っておくと便利です。
花にたかっていると凄く不快ですので、切り花にする前に一吹き。
色によって集まり方が違いますのでなかなかおもしろいです。黄色が危険です。
あとは油かすに集まってくるコバエにはしゅっと一吹きでしばらく居なくなります。
まあ、雨が続くと増えます。
この点ではIB化成が優秀です。コバエを呼ぶことがありません。
ただ、糞系肥料はどれも虫をよんでしまいます。
化成肥料もあげすぎると葉が食べられやすくなります。
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