【土は燃えるゴミじゃない?】プランターの土の再生-培養土の再利用、土作り
プランターの土を再利用するなんてケチくさい?
いや、そんなことはないと思います。
どうしても再生しないといけない事情があるのです。
土を捨てる時は燃えるゴミで出すようにという自治体や燃やさないゴミに出すという自治体があるようです。
そんなことを調べている人が結構いるのですがどうしてなのでしょう?
それはマンションのベランダで使ったプランターの土を次に何かを植えようとした時、カチカチに固まった土ではどうしても上手く行かない気がするのですね。
なにか違う。
ここに苗を植えても、種を播いても絶対うまく育たない気がする!
連作障害が発生するんじゃないの??
そんなことさえ疑う人も居ます。
どちらも気のせいですので気にしないで下さい。
だいたい、一年で枯れてしまう野菜などをプランターで育てるからそんなことを気にする人が増えるわけです。
植木などは何年、何十年と植えっぱなしで放置した植木鉢で育っています。
土に使用期限や実力容量というものはありません。
ナマモノですがバッテリーでもありませんが「土の再生」ということで生き返ります。
正確には土は数千年経っても土です。
いつまで経っても駄目になることはありません。
こんな土を捨てるなんてもったいないですよね?
だいたい、土をゴミ袋に入れてマンションの1階まで運んでいるうちにビニールが破けるでしょう。
プランターの土は高い!
プランターに高い培養土を買わなくて済ませる方法は、去年の培養土の再利用です!
最近、プランターの土が高いと失望したことがあります。特に最近は値上がっていますね。
いつも、大変安くてお気に入りのホームセンターが増税を期にさらに高くしてきました。
びっくりです。元から高いものを高く売っているだけかもしれません。
それは15-20L程度の培養土を600円近くで売っているのです。
これは、えっ?ふつうじゃないの?という人も多いかもしれませんが、少し前は190円くらいで買える安い培養土があったのです。
その感覚があって、いっつも、500円、400円でも高いな~と見ていました。決して買ったりはしません。
しかし、ある時、必要だったので培養土を買いに行ってもらって買ってきてもらったことがあります。
すると、この600円という値段です。これでも一番安い土だったそうです。
なぜなら、培養土は1年経つとただの土になります。
さて、培養土とは一体何ものなのか?
プランターに入れる培養土の成分は?
- 赤玉土
- バーミキュライト
- パーライト
- 軽石
- バークチップ
- ピートモス
- 鹿沼土
- 腐葉土
- 牛糞
- 鶏糞
- 化成肥料
- 微量元素
- pH調整剤
普通これらのものが、ブレンドされて商品ごとに好きな割合で入っていて、それぞれ植物にあった培養土として売られてたりしています。当然、個別に買うよりは安いのです。
これらを作ってみたら?というか、なぜこの配合なのでしょうか???
そもそも、1つには菌のほとんど居ない焼いた土や乾燥した土であり、連作障害の元となる菌がいない、清潔なので化成肥料をある程度気軽に使える。などなどあります。
これは一見、有機栽培のように見えるようで実は有機でも何でもありません。
というのは、化成肥料が栄養分を補い、栄養分を持っている牛糞や鶏糞は微量で、バークチップや腐葉土は分解されるまで待つと年が明けます。
つまりは、本来生きている土とは違ったものになります。
本来は、粒上になった栄養分、微生物豊富な土が生きた土と言えます。
それがないかわりに、赤玉土という、人工的に押し固めた土を使います。また、バーミキュライトなどを使って保水力を保ちます。
当然、微生物はほとんどいませんので、有機肥料は分解されることなく、分解されるまでに時間がかかりますので、化成肥料が重要な栄養源となります。
こんな土でいいのですか????
このために、高いお金、ヘタすれば、普通に野菜を買ったら箱買できそうな値段を払うのですか??
いくら、増税増税で聞かずにどんどん値上がりをさせて景気をよくしたくても、これじゃ、購買意欲がなく、間違って買う需要くらいしかなくなってしまいます。。。なんていっても、聞かれることはないのでしょう。
楽天市場からのおすすめ商品
気になった商品はカートに入れてキープすると後で探しやすくなります。
実際にプランターの土を再生してみる!
さて、実際に古い土を再生してみましょう。
原材料は土です。昨年の培養土です。
減ったものを補うようにつぎたせばいいだけです。
- 赤玉土
- バーミキュライト
- パーライト
- 軽石
- バークチップ
- ピートモス
- 鹿沼土
- 腐葉土
- 牛糞
- 鶏糞
- 化成肥料
- 微量元素
- pH調整剤
さっきのリストから減りそうなものをピックアップすると?
- バークチップ
- ピートモス
- 腐葉土
- 牛糞
- 鶏糞
- 化成肥料
- 微量元素
- pH調整剤
これらのものが分解されたり水やりで流出している可能性がありますのでできれば補給したいところです。
でも、肥料と落ち葉や木の根っこを入れるだけでも十分にいいと思います。
培養土は説明書きに「1ヶ月したら追肥をしてください。」とあるようにほとんど栄養分がキープできないので追肥で育てましょう。
古いプランターの土の再生
去年の古いプランターの土です。植物がないとすぐに締め固まってしまいます。
他の用土とブレンドしやすいようにバケツに移します。
真珠岩を焼いて作られたパーライトです。
多孔質なので乾燥していると多くの空気を含むことができます。水分を吸収しやすく乾きやすいです。
鹿沼土をブレンドします。
赤玉土と同じような用土ですが、少しアルカリ性なのと粒がしっかりしていて土が固まりにくくなります。
バーク堆肥です。木の樹皮を粉砕して牛糞と混ぜて発酵熟成したものです。発酵牛糞と同じ扱いでいいと思います。
ほとんど牛糞堆肥と同じような成分比です。元肥として使うよりは微生物の補給や有機質の少ない用土に使います。
古い土が有機質がほとんどなくグラウンドの土のようになっていたら少しブレンドします。
ひる石を焼いて作ったバーミキュライトです。
キラキラと金色に光りますが潰れやすい用土です。とにかく水分保持力が高いのでハンギングバスケットの用土などに向いています。
プランターの古い土の再生にはほとんど必要ないと思います。
発酵油粕です。油粕は魚粉と菜種があります。発酵させていないものがあります。
発酵させたものの方が早く栄養分になりやすく、発酵したガスで根を痛める可能性が低いです。
緩効性化成肥料です。家庭園芸用に売られています。便利ですが、肥料成分がNPK=10:10:10と高いので根を痛める可能性があります。追肥の時に使うといいと思います。
スコップなどでよく混ぜます。
培養土のような見たことがある土に生まれ変わりましたね。
プランターに移します。
プランターのふちの上ギリギリまで土を入れると水やりをしたときに水や用土がこぼれてしまいますので数センチ下げた所まで土を入れるようにします。
水をたっぷり与えて用土をなじませて微生物を活性化させます。
このまま一週間くらい放置します。
古いプランターの土の再生-粘土質になってしまった土
古いプランターの土の再生-木の破片が多めの土
これは直前まで植物が植えてあって調子が良かったものです。
見るからにいい土、おいしそうな土に見えます。 |
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やはり、元肥を混ぜます。 | |
かなり、有機物たっぷりで水はけがよさそうです。
これは前回の植物の残骸です。 |
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おいしいといってダンゴムシも食べています。
これがいいです。この虫のお陰で、古い根や茎が栄養に生まれ変わるのです。 ミミズを入れる方法もあります。 |
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混ぜあわせて完成です。 |
見ての通り、何も考える必要も方法もありません。
去年の土に有機肥料を混ぜて、生き物を入れられれば幸い、最高の土になります。
やはり、ミミズが一番です。
以前、ミミズが居たプランターだけが異常にいい状態を保ち続けたことがありました。毎日、土の中を食べ進んで耕してくれているようなものです。
プランターのネックは土が詰まる、分解されてみっちりして、根に悪い、根がはりにくい状態になってしまうことです。
これが、ミミズは天然の掘削機、口から入って体を通って糞を出して、まるでトンネルを掘るように、地面の中の土を撹拌してくれます。
これは最高ですね。勝手に土の中をかき混ぜてくれるわけです。こんなの機械でもできません。
そもそも畑にはミミズさえあまり見かけません。もぐらが食べてしまうんですね。おそらく。
また、化成肥料ばかりで有機物がないとミミズもあまり増えません。
ミミズはびびることはありません。大量増殖することもなく、1匹のミミズがシーズン終わりにまだ、そのまま居るだけです。
しかし、ミミズは居なくても大丈夫です。
あと、栄養的には古い土であれば微生物が木クズを分解してくれますので、木や根のようなものも栄養になります。
有機肥料もすぐに栄養に変わります。
古い土のほうが微生物が増えているのでいいはずだと思います。
ただ、問題なのは土がしめ固まってしまうことなので、形のある有機物、根やバークチップのようなものを多めに入れて緩和するのがいいと思います。
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