パクチー(コリアンダー)の種まき方法
パクチーの種の外観
カメムシソウと言われたりして、かなり刺激的な匂いのパクチーですが、コリアンダーとも呼ばれます。種を香辛料として多用しています。すりつぶすと柑橘系のような爽やかな匂いが広がります。
生のパクチーの葉がだめでも、この乾燥した種子のほうは好きな人も多いかと思います。
この丸い種だと思っている部分はサヤであり、種ではないのです。
トマトで言えば実があって、ゼリー質の中にほんのちょっとあるのが種です。
コリアンダーもこの中に無数の種が入っているのかもしれません。
種を買うと、この大きな実(サヤ)がほんの数粒入って数百円で売られています。
しまいには、割れていたりして、思わず文句を言おとする人もいるかもしれません。
ほんの少し圧迫しただけで割れる、弾けますから。
しかし、この中に本当の種が入っていたわけです。
何も心配することはありません。しかし、まだまだ未知の野菜です。
種の大きさ、重さ
すかすか、からからとした感じで、大きな球形の莢の中に種が入っているようです。

種の構造
外皮があり、中にいくつかの種がまとまっているという感じです。力をかけると、大きな実は砕けて破片が散らばります。中にある半円形のものが種だと思われます。
丸い種は入っていませんでした。
発芽適温、発芽日数、難しい?
発芽適温:15度~30度、発芽日数:1週間~2週間
パクチーの種まきの様子
大きい球形のさやごと種を蒔きます。
中の種は小さいので、土はあまりかけず、うっすらと湿気を保てればいいと思います。おそらく、さやごと、水分を保持する力があるので、土に埋めなくてもいいと思います。
時間がかかるのと、種本体が見えないので、ほんとうにまけているのか?という気持ちになります。園芸コーナーで買ってきた種袋が押しつぶされ、おそらく普通の輸送の影響だけでも、サヤである丸い殻は割れてしまいます。
これを見て、中身に何も入っていないし、種がない!騙されたと、思うのは早合点です。もう少し落ち着いて播いてみてください。それでも、発芽までには温度がある程度と、時間がかかります。湿り気は結構あったほうがいいと思います。
熱帯地方で育つようなもので、植物自体は水分が大変多く必要で、乾燥して日本の少し暑い初夏くらいの天気で枯れてしまいます。種でも水分は必要なようです。
目で見えないので、一体、何粒播いたのかわかりませんが、種まきをして、2週間くらいすると、一応、それらしきものが生えていて、匂いをかぐと紛れも無く、パクチーであることがわかります。
1本でも生えてくればラッキーという感じで、量はそれほどいりません。1株さえあれば、普通に使う分にこまることはありません。
ほぼ、発芽さえすれば成長します。成功の可否は発芽にかかっているといえるかもしれません。人気のエスニック料理にぴったりなパクチーです。
なかなか、生では売られていませんが、家庭にあると、いつでも使えます。丈夫な方ですが、最高に強いとは言えないようで、知らない間に枯れていたりすることもあるので、たまには気を使ってやるといいと思います。
害虫が多い、加湿、日当たり不足、そのような環境でも強健に育ちますが、乾燥と暑さに弱いようです。夏が始まると、早々に花を咲かして種を付けて枯れてしまいます。
さすがにこの匂いがあるおかげか、害虫にはほとんどやられません。そして、どんなに小さい、葉でもパクチーの香りがします。これをかぐと凄いなと思います。家の中で置いておいてもいいのかな?と思ったりもしますが、手でこすらない限りは勝手に匂いを放出することはありませんので、心配いりません。

種なのか、殻なのかわかりませんが、中に細かい種が入っているようです。
しかし、丸い種は見つけることが出来ません。
細長いスジのようなものが種なのかもしれません。ほんとうにわかりにくい種です。
発芽するとしっかりと切れ込みができて、パクチーっぽくなります。
この状態でも、充分に匂いがしてハーブとして料理に使っても存在感を主張しています。
小さくても匂いは強烈です。
成長すると、花が咲き、実を作り、種を作ります。これは実がたくさんなっている様子です。このように1本の木からおよそ、1本の花芽が伸びてきて、これくらいの数の花が咲き、実がとれます。
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