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バラの鉢植えの用土って何がいいの?
*以下の話は実験的なコラムになっています。普通は培養土を主体に普通に育ててください。
バラの鉢植えの用土って何がいいのでしょう?
はっきりいってよく分からない!?
そうです。
だいたい赤玉土が入った鉢やポッドに入って売られています。
だから、赤玉土や鹿沼土がいいのかと思います。
だいたい、ネットで見るとほとんどのバラ愛好家の方が赤玉土をベースにしています。
これは失敗がないというか、今までで事例が多い用土といういことで無難で万能だと言えます。
ただ、赤玉土も鹿沼土も自然の森や野原の土として存在しているものではありません。
地面を掘って地下にある地層から削り取って潰して粒にして乾燥させたものです。
決して森や山や野原で植物が育っている土ではありません。
接ぎ木の台木となっている日本のノイバラは日本の自然の土にもっとも最適に適応するはずです。
市販のバラ専用の用土の中味、配合は?
市販のバラ専用とされる用土で原料や配合を表示しているものをいくつかピックアップしました。
ほとんどの高級培養土は内緒になっていますね。
肥料は成分比を正確に明記することが義務付けられているのですが、培養土は違うようです。
表示している培養土がおすすめですね。
市販のバラ専用の用土
- 木質たい肥、ココナッツファイバー、善玉微生物、鹿沼土、パーライト、カニガラ
- 赤玉土(極小粒)(荒目の小粒)、植物性堆肥、完熟牛糞堆肥、完熟馬糞、ニームカランジャ、貝化石、他
- 赤玉土、バーク堆肥、もみがら堆肥、くん炭、木炭、パーライト等
- 赤玉土、ピートモス、バーク堆肥、くん炭パーライト等
- 赤玉土を中心に、醗酵牛糞、くん炭、パーライト、堆肥(微量要素配合)
- 赤玉土、良質ミックス堆肥、馬糞堆肥、牛糞堆肥、バーク堆肥、パーライト
- バーク堆肥、ココファイバー、善玉微生物、カニ殻等
- 硬質赤玉、鹿沼土、腐葉土、オールドココピート
ここで気がついたことは、
「微生物」
を配合している!
ということです。
微生物をわざわざ敢えて追加しているのです。
こんなものです。
人工的な赤玉土、鹿沼土に微生物がほとんどいないから微生物を足しているのです。
微生物を足してバラがよく育つ自然の土の環境に近づけたいという流れのようです。
ノイバラの自生地の土とは?
ちなみにノイバラの自生地とは?
「山地の林縁、原野、野原、草原、道端、河岸に自生し、日当たりのよい山野のヤブや河川敷など、攪乱(かくらん)の多い場所によく生え、刈り込まれてもよく萌芽する、雑草的な性格が強い。」(Wikipediaより)
もうおわかりですね。
バラの根を発根している台木になっている日本に自生するノイバラの自生地の土は、
赤い土や黄色い土ではなく、真っ黒い土です。
しかも、山林の樹木の足元ではなく、開けた明るい平地部。河川敷というのがポイントです。
樹木の足元なら腐葉土たっぷりのフカフカの土です。
この中で1番イメージしやすいのが明るい河川敷の土といえるでしょう。
つい先日も河川敷を走っていると護岸工事が行われていました。
掘り起こした土は真っ黒でべったりしています。
雨で湿ったら黒い粘土のようで有機物がいっぱいです。
とても水はけなんかよくない土です。
むしろ、肥料持ち、水持ちがとてもよい土といえます。
とても自然を大切にする川の河川敷は雑草のようなものでもしっかりと残してコンクリで埋めたりしません。
河原の雑草って絶対に抜いたり除草剤なんか使わないんです。
根が護岸の役目を果たすというのもあって、雑草1本1本全部、人が草刈機で刈っているんです。
もちろん、トラクターみたいな草刈り機もありますが。
雑草の勢いなんて凄いですから年に何回も広大な河原を草刈りしてるんです。
それを自治体が予算をしっかりとって自然を残すことの大切さを伝えているのです。
これでいかに自分が住んでいる地区の自然環境の保護に対する姿勢が凄いかが分かりました。
感動して話がはそれてしまいましたが、
そうです。
河川敷などということからウェッティーな土で雨が降ったらベタベタになるような土です。
団粒構造っていうよりは団子のような固まりで有機質がたっぷりで粘土のようにベッタベタで、「これもう根腐れとかしない?大丈夫?」という感じの土です。
これってもしかしてバラに最高の土??
河川敷にバラ植えたら凄いスーパーバラ園が作れてしまう?
自治体の財源確保できそう?
なんだか凄い話に展開してしまいましたが、
私はベッタベタの黒い土を使って発酵油かすを置き肥にして絶対に化成肥料なんか使わないことに決めました。
虫たちを粗末にしてはいけない!
ダンゴムシがいるから落ち葉が食べられて栄養分となる。
ミミズがいるから土が固まらない。
それを地面に悪いものを撒いたりするといい虫が居なくなってあっという間に硬い植物が育ちにくい土になってしまう。
昔、家の基礎コンクリートの周りに食器用洗剤を凄く薄めたものをシロアリが来ないようにと羽アリが飛びそうな時期に撒いていたんですが、やっぱりかわいそうなことに撒いた後にはミミズがのたうち回る姿も見かけました。
それでもシロアリが来たら大変だと思って木材を使ったエクステリアや基礎周りのコンクリートの直下には撒いていたのです。
それが、ある日を堺にこれは自然の正しい循環を破壊する悪い行為だと気がつくことになりました。
ある時、床下のチェックをしようと床下収納庫を開けて中の容器を出して床下の中を覗いてみたのです。
すると、衝撃の光景が、、
広がっていました。
基礎と庭の境になっているところに大量のダンゴムシの死骸が山のように積み上がっていたのです。
それも基礎と庭の境目のところだけに線上に積み上がっているのです。
これはどうしたのか?
おそらく、基礎コンクリートの上に載せている網目状の通気口からダンゴムシが一斉に入ってきたのだと思います。
その理由は?
洗剤を撒かれたからでしょう。
苦しくて逃れるために基礎コンクリートを登ってきて床下の中に逃げてきてそこで力尽きた。。
という光景が想像できました。
もう二度とこんなことはしない。
してはいけない。
そう決心しました。
シロアリが好む木片や枯れた木の根などはダンゴムシなどの昆虫たちが食べてくれるはずです。
もしこの昆虫たちが居なくなったら木辺が腐植して腐植酸の匂いがしてシロアリをおびき寄せてしまうでしょう。
落ち葉もそうです。
毎年拾うことが望ましいですが、拾い忘れても分解されます。
それはダンゴムシなどの昆虫がやってくれています。
菌類だけでは分解しきれないはずです。
おそらく、
ダンゴムシが多いほどシロアリが好む匂いがしないはず!
と考えを改めることにしました。
多分、こういうことって有ると思います。
プランターにミミズを入れるといつまで経っても土が固くならない!
これはバラに限らずたまに使う手なのですが最高です。
ほんとにずーっと柔らかさが持続します。
そして、数年経って掘り返してみるとやっぱり、ミミズが生きているのです。
これはミミズという結構なビジュアルのものが出てくるのでバラ栽培にはあまり受け入れられないでしょう。
バラの大敵のカナブンやコガネムシの幼虫とはわけが違いますので根を食害することはありません。
でも化成肥料を多く与えたり、農薬を土に染み込むほど与えているとどうなるか分かりません。
化成肥料を使うと土が固まる?
化成肥料を使ったら土が固まってガチガチになって植物が育ちにくい環境になってしまったとか、そういうのと同じです。
化成肥料も洗剤も似たようなものである気がします。
緩効性化成肥料は便利ですが、これも室内の観葉植物などに使うことにして外の鉢植えや庭の土には使わないことにしました。
何が違うかというと?
土の中の微生物がとても大事なんです。
これが化成肥料が溶け出してかかると菌類やバクテリアなどの微生物は死滅してしまうものがあると思います。
ミミズだってヒリヒリして嫌だと思います。
そんなことを考えるとやっぱり土は微生物が存在する自然の土が正しいわけで、赤玉土や鹿沼土のような不自然な菌類やバクテリアが少ない用土は人工的なものだといえます。
赤玉土を使った鉢植えは2,3年経つと粒が崩れて固まってしまい排水性が悪くなるから新しいのに変えるべきとあります。
これはどうなのでしょう?
古い赤玉土を捨てるのでしょうか?ゴミとして。
燃えるゴミ?不燃ごみ?
これはお住まいの自治体のHPで確認してください。
でも、どう考えても土を捨てるという行為が必要になるような園芸は何か違うと思うんです。
でも、農薬は使う!
でも、葉に農薬は使います。
住友化学園芸のベニカXファインスプレーいいですね。
バラだけじゃなく、野菜にも使える。
トマトやナス、キュウリにも収穫前日まで使えるという、キツイ農薬ではなさそうです。
これはいいですね。
やっぱり、肥料をあげると虫はきます。
鉢植えでは肥料は必要です。
油かすは虫を呼びます。
虫の中で育てていくわけなので、さすがに葉には近寄ってこないように散布しようと思います。
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