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ベニカXガード粒剤でバラのうどんこ病対策が変わった?最も簡単な治療法や予防法は生物農薬!
バラのうどんこ病や黒星病は以前から日本でせっかくバラを買って始めようと思った家庭のガーデナーの心をへし折っていきなり再起不能にして辞めさせてしまうという極悪な病気です。
農薬を使わないときに耐病性の低い1,000円苗を買っていくつも捨てては諦めきれずに再び買っては捨ててということを繰り返していました。
諦めたらいいのにと思ってもバラが好きな人にはどうしても家で育ててみたいという気持ちになるようです。
また、ショップの説明では強健、大輪、四季咲き、耐病性、香り、などといいことばかりが書いてありますから思わず買ってしまうのでしょう。
バラのうどんこ病を防ぐ最も方法は以下のような順番だと思います。
耐病性のある品種のバラを買う
もったいぶらずに1位から説明していきます。
これはもう、5月までは病気の様子をみせていない園芸コーナーに売られているバラ苗ですが、GW過ぎから6月に差し掛かる頃にはもう見事にうどんこ病、黒星病が蔓延した苗が売られています。
病原菌を売っているのかバラを売っているのかよく分からない感じです。農薬メーカーじゃないのでそんな苗は要らないのですが、ちゃんとした園芸屋さんではないホームセンターの園芸コーナーのようなショップでは平気で売られています。
この時期にうどんこ病付きのバラ苗を買ったらもうおしまいです。家にあるバラにも数秒で感染してしまうかもしれません。なにせ空気感染するっていうことはそれくらい恐ろしいものです。
ところが、です。
ホームセンターの園芸コーナーでうどんこ病だらけになった日本のメーカー製のバラの苗のすぐ横でうどんこ病も黒星病も発病せずに元気に伸びているバラ苗があるではないですか。
その名もDavid Austin。
やっぱ、すごい。
もうお見事です。
としかいいようがありません。
日本のメーカーだって最新品種が並んでいるのに全部、病気が出ています。そんな真横で平然と元気でいられるのです。
これが台木の根のパワーなのか、品種の特性なのかは分かりませんが、とにかく凄いです。
もちろん、品種ごとに特性が違いますので全部がいいわけじゃありません。
でも、同じ場所で売られていて病気にかかっていないのを見てしまうと、もうほんとうにうどんこ病は耐病性のあるバラ品種を選ぶことが一番だと思います。
オースチンのバラが高い?
いや、病気にかかる農薬を考えると安いんですけど。。
さらにはほんとに花がずっと咲いている。
暑くなっても花の形が崩れない。
香りがいいものが多い。
などと最高なんです。
さらには芽接ぎだから癌腫病にもならないという。。
台木の根の性質が違うから枯らしやすいが、保証が付いているというサービス設計。
こんなことなら最初から全部オースチンにすればよかった。
という人も多く。おそらく、バラが綺麗に咲いている家庭のバラはオースチンが多いのかもしれません。
また、往年のベストセラー品種となったものも耐病性が高く育てやすいというものが多いです。
これらのものは殿堂入りしていたりします。
何もしなくても他の植木と同じように病気にかからないというのが理想です。
ベニカXガード粒剤
ものすごい話題になっていますが、発売当初はコロナ騒動のために消えていました。その後、とてつもない波となってバラの家庭へ普及していくでしょう。
というか、バラの革命といえるでしょう。(?)
意味がよく分かりませんが、もしこれが本当に広まると日本の庭はバラで溢れてしまいます。つまり、バラの生花が安くなるかもしれません。それはそれで大変です。
もう、ホームセンターの園芸コーナーではセンターを陣取って大量に販売されていました。
ベニカXガード粒剤の有効成分は、
- クロチアニジン
- バチルス チューリンゲンシス菌の生芽胞及び産生結晶毒素
という2つになっています。
これでいてバラの
- アブラムシ類
- コガネムシ類幼虫
- うどんこ病
- 黒星病
を防除、予防します。パッケージには黒星病は未記載ですが、住友化学園芸のHPにはしっかりと書いてあります。
PDFの実験データの資料もありますのでぜひ公式HPを見てください。
ベニカXガード粒剤の凄いところ
- 病気にも適用できる粒剤(本品が最初)
- BT剤(バチルス菌)を活用
- 土に撒いて浸透させて効果を発揮する
- 持続性がある
これは凄いことです。
うどんこ病には理想的
バラのうどんこ病は新芽から感染していきます。これではもうどんなに優れた農薬があっても無駄というものです。
なぜなら、新芽は24時間つねに伸び続けているからです。
こんなことでは毎日農薬をかけても間に合いません。それでは農薬のかけすぎとなりますし、耐性菌ができてしまってすぐにジエンドとなります。
ベニカXガード粒剤のように土中から植物に吸収されて効いてくるものだと新芽は生えてきた瞬間からガードされているわけです。すきがありません。
しかも新芽は水を弾くために農薬も付着しにくいということで展着剤というものが必要になってきます。
これでは普通の個人家庭で育てるのにどれだけ大変なことでしょうか。
- A剤を3,000倍に希釈する
- B剤を500倍に希釈する
- 噴霧器に入れて噴霧する
このような農家のやる仕事を普通の家庭の家の庭で普通の日常生活をしながらできますか?
農薬なんて孤立した住宅じゃない限り隣地の家の庭が迫っていてもうこれはとても農薬なんて撒いていられません
もし、境界線沿いのフェンスにバラをはわしていてそれに農薬をまこうとしたらどうなることか?
道路に面しているフェンスのバラも同じことです。
農薬はたくさん撒きます。まかないと意味がありません。
それを撒いているときやしばらく経つまで人が通らないという保証はどこにもありません。立入禁止にすることもできません。
このような理由から庭で農薬を使える場面は非常に少ないものと言えます。
小さい子供がいる家の庭に向かって噴射してかかってしまったら大変なことになります。
以前は普通に生け垣に農薬をかけているのが風でまってきてよく吸い込んでしまうということがありましたが、現在はそんなことはほとんどありません。
農家の人が畑で噴霧するときにさえ、道路を歩く人に気を使いながら噴霧しています。
なんだこれは?という感じがします。こんなことでは都会の農業も庭のバラもだめになりそうです。
バチルス チューリンゲンシス菌が10%も含まれている
ベニカXガード粒剤は10%がバチルス チューリンゲンシス菌となっています。
550gの袋ならば55gも入っています。1gに100億個も入っているそうです。まるで乳酸菌サプリのようです。
これを1株あたり10g与えるとうどんこ病の発生を予防できるそうです。
黒星病にもいいというのが凄いところです。
このバチルス チューリンゲンシス菌が根に作用すると、なぜバラにうどんこ病などの病気への抵抗力がアップするのかが謎なのですが、元々は葉に使うような使われ方をしていて大豆などでよく使用されていたようですが、根に使うということで新芽にも効く浸透タイプになったことが凄いです。
しかも粒状なのでとても扱いやすいということです。
持続期間が長い!
バラのうどんこ病に21日間の予防効果に優位性があったという資料が載っていますが、同じバラ科のいちごの果実で48日間というデータもありました。
一体何日間、うどんこ病などの病気を予防する力がアップするのでしょうか?
分かりません。
ただ、バチルス チューリンゲンシス菌の生芽胞及び産生結晶毒素が配合されているので、生芽胞からバチルス菌が生まれてくる可能性があるため土壌中で繁殖するような気もします。そうなってくると土を入れ替えるまでいけるような気もするのですが、様子を見て調整したいところです。
こうなってくると、微生物入りの有機液肥を使った土壌改良による病気予防という気がしてきます。
楽天市場からのおすすめ商品
気になった商品はカートに入れてキープすると後で探しやすくなります。
バチルス菌などの最近が含まれる液肥
何やら有機液肥が人気らしい。
そんなことを嗅ぎつけてか、近くの園芸屋ではプライベートブランドのような液肥が売られ始めている。
でも、そこのバラは枯れてしまいそうなほど病気で葉が落ちている。もはや休眠状態なのかもしれない。
そんなお店までもが売り出すくらい有機液肥や微生物という言葉が人気になっています。
ここで気がついたのですが、そこで売られている病気がマックスに蔓延したバラ苗はこのためにあったのです。
微生物の力でバラを強くしたい!
そのために買ってみるか。ということを考えて買う人を狙っているのかもしれません。
もしかしたら、商才の固まりのような社長さんが経営されているかもしれませんね。
病気のバラを売るなんてなんてひどいと思ったら、その対策グッズを売るための潜在意識へのうったえかけのためだったのかもしれません。
また、キーワードでいうと、「光合成細菌」などという言葉があるようです。
これを調べると、水槽の藍藻類というものも同じ仲間なので自作しようというツワモノも多いようです。
結論から言うと、
ベニカXガード粒剤で使われているバチルス チューリンゲンシス菌という菌は以下のようないたるところに存在しているようです。
- 塵埃
- 土壌
- 植物の葉面
- 淡水や海底の堆積物
- 廃水処理施設の活性汚泥
- 他
これを見ると、濾過槽や水槽の底の汚泥などに発生する藍藻を取り出せばいいのかなと思ってしまうのもうなづけます。
でも、バチルス菌や他の細菌の仲間は種類がたくさんありますのでバチルス チューリンゲンシス菌だけを効率的に取り出すのは難しいかもしれません。
仮に種菌としてバチルス チューリンゲンシス菌を使って培養した有機液肥ならその可能性もあるような気がします。
しかし、得てしてそういう得体の不明な正体の成分を明かさない液肥は割高なことが多いものです。
展着剤+うどんこ病の農薬
バラ苗の販売者、生産者の方が説明していましたのでおそらくこれが一番いいのだと思います。
ただ、展着剤とうどんこ病用の農薬という2種類の農薬を希釈して噴霧することになるので手間は増えます。
さらには、うどんこ病の農薬も耐病性のある菌が残って増えてしまわないように2種類を使うようにといいます。
家庭ではちょっと無理がありそうです。
だから、家庭でバラを育てているのが女性ではなく気合の入った男性の方が多いのかもしれません。
こんなに農薬を使うなんて、全然、女性が簡単に手間いらず育てられるようなものではありません。
しかし、この展着剤を使っても新たに伸びてきた新芽には付着していませんので頻繁な噴霧が必要になります。
うどんこ病の農薬
展着剤を使わずにうどんこ病の農薬だけを使う方法です。
新芽が水を弾きやすいということを考えるとほぼ無駄なのですが、うどん粉につつまれた葉や枝になんとか消毒したいというときにはいいと思います。
もう、ひどい葉は全部落としてしまって残っている葉だけは大事にしたいというときに心の支えくらいにはなるかもしれません。
しかし、株にはうどんこ病の菌が残っていますので新芽が伸びてきたら即感染していくでしょう。
いつまで経ってもうどんこ病は消えません。
これを繰り返していたら普通の人はうどんこ病のバラを諦めてしまいます。
そして、夏が来て暑い日が照りつけたりしていると、うどんこ病は消えていき忘れるかもしれません。
かわりに、古い葉が黒星病で続々と葉を落としていくかもしれません。
これではバラはちゃんと成長して花を咲かせることができません。
結局、これだけを使っても無駄になるような気がします。
オールインワン農薬(ベニカXなど)
これは新芽には効きませんが、黒星病にも害虫にも効果があるのでうどんこ病の季節が過ぎる頃にはなんとか復活できる可能性があります。
季節が変わればバラが楽しめる時期があるかもしれません。せっかくの四季咲き性もいかされないことでしょう。
重曹、食酢
重曹も立派なうどんこ病の薬として売られていると勘違いしている人も多いと思いますが、うどんこ病の治療薬として売られているものは炭酸水素カリウムです。重曹は炭酸水素ナトリウムです。弱アルカリ性で似たようなものだから通用するのではないか?
そのように考えてしまいがちですが、やっぱりだめだと思います。
作用についてみていると、水に溶けたカリウムイオンがうどんこ病のカビの活動を止めてしまうことを利用したものと書いてありました。
つまり重曹ではナトリウムイオンになるので駄目だということです。
ただ、この炭酸水素カリウムも展着剤を混ぜないと葉が水を弾く性質を持っているので全く触れられなくて無駄に終わるということです。
食酢は何かあったら食酢ということで色々な場面で使われますが、効果もほぼ気休め程度というものです。
水道水
うどんこ病の菌が水をかけると収まるということで葉水をかけるだけでも抑えられるといいます。
でも、ほんとうに数時間でうどんこ病が広がっていきますので、常に水をかけ続けるわけにもいきませんので難しいと思います。
ベニカXガード粒剤の効果は?
ベニカXガード粒剤を実際に使ってみた感想ですが、どうでしょう?
「うどんこ病や黒星病を予防する効果が認められている」ということですが、たしかに、予防されているように感じます。
うどんこ病で壊滅状態だった庭のバラコーナーは、スプレー式のベニカXをひたひたになるくらい2,3日おきに散布しても全然抑え込めませんでした。
そして、葉をほとんど取り払ってからスプレー式のベニカXを撒いてもしばらくするとまた新芽にびっしりと小麦粉もどきがまぶされているのでした。
誰か「粉もの」好きなファンがいていつか天ぷらにして食べてやろうと毎日上からかけているのかもしれないと真剣に疑ったくらいです。
それはさておき、もう、ほんと数時間前まではほとんど見当たらなかった状態から3時間も経過したら大きく広がっているような状態でしたので、あと1日もすれば株全体に蔓延して封じ込み策は完全に失敗することは目に見えていました。
すでに一度全ての葉を除去しているバラたちです。
続けざまにようやく伸びてきた葉を全て取り去るなんてことをしたらいくらなんでも株が弱ってしまいます。しかも新苗です。
せっかくの成長したい時期にこんなひもじい思いをさせるのは可愛そうでたまりません。
そんな思いでダメ元で買ったのがベニカXガード粒剤でした。
あと、数時間、1日間経てば株全体に蔓延してしまいもう庭でのバラ栽培を諦めようかと思っていました。
そんな状態で諦めの境地でバチルス菌を撒いて水やりをして早く効いてと願っていました。
そうすると、たしかに、翌日も広がっています。
次の日にも少し広がっていました。
でも、いつもと違う?
いつもならとっくに株全体に蔓延しているのにまだ、先端の方だけだ。
ということで、様子を見ることにしました。
葉は1枚も取りませんでした。
どうせ、茎にも空気中にもうどんこ病の菌は居るので無駄なことです。
そして、2~3週間経過したのですが、うどんこ病はもう広がっていません。
一度感染したところだけはそのままうどん粉まみれで天ぷらにされる直前ですが、まだ、他の葉や一番の好物である新芽も無事です。
とにかく、うどん粉は散見できるけど、広がらなくなったという状態になりました。
これでOKです。
こうなれば放っておいても問題なしです。
凄いものですね。
醤油の麹みたいな美味しそうな香ばしい農薬なんておかしなものですが、これがまた凄い。
バチルス菌だけでもあれば買って撒きたいものです。
まあ、生菌なので餌と環境があれば勝手に増殖して維持してくれるでしょう。
餌は何??
ってことになりますが、それは次の項で考察しています。
豆乳にバチルス チューリンゲンシス菌を入れるといいことが起こるらしい?
画像だけを見つけたのですが、豆乳にバチルス チューリンゲンシス菌の発酵液なるものを混ぜているところです。
バチルス チューリンゲンシス菌はベニカXガード粒剤に使われているものです。
これに関連して、芋虫、毛虫、感染症、オーガニックなどという嬉しい予感が連想されるようなキーワードが並んでいました。
さて、どうなるのでしょう?
BT剤農薬を自分で作れるのでしょうか?
分かりません。
でも、細菌ですから条件があえば勝手に増えるでしょう。
タンパク質やデンプンを分解していくという特徴を持っているらしいので、これが餌になるとういことかもしれません。
そうなると条件があうので増えるのでしょうか?
豆乳をかけたら臭くなりそうなのでやりたくありませんので普通にBT剤農薬を買っていこうと思います。
でも、土壌で生きていけると思うんですけど。
肥料に大豆油かすを入れたらどうなるのでしょうか?
窒素肥料はタンパク質を分解したものだと思うので有機肥料を与えていればかってにバチルス チューリンゲンシス菌が増えていくような気もします。
そうなると、今まで農薬なしでは難しかった品種のバラが綺麗に育つかもしれません。
あの安くていいバラが病気にならずに勝手に育つなんて考えたら嬉しくて夜も眠れませんね。
有機肥料+BT剤って凄いんじゃない?
そう考えると、有機肥料+BT剤って凄いんじゃない?と思ってしまいます。
民間療法的な「有機液肥+光合成細菌、その他の微生物入り」のようなものを水やりのときに使うだけで、うどんこ病が発生しなくなりましたというのが本当っぽい気がしてきました。
ただ、水やりの水を有機液肥に変えないといけないというので相当な量を消費してしまいます。
水やりの前に与えるだけでは薄まってしまうので効果が薄くなってしまいそうです。
そうなるとかなりの量が必要になって費用もかさみます。
それならば、有機肥料+BT剤農薬でいいような気がしますがどうでしょう?
うどんこ病が全てのバラ苗に蔓延してもう引退しようかと思ったのですが、調べてみると今だからバラをうまく育てられるチャンスがあるという気がしました。
ベニカXガード粒剤で再びうどんこ病へ立ち向かおう
おそらく、罪のない耐病性の低いバラ苗と多くの園芸愛好家の方が犠牲になったことだと思います。
葉が付いてないバラ、小麦粉紛れで花も咲かないバラを見て楽しいと思う人は希少です。
そんなことで引退した人は今こそ立ち上がるときが来たのかもしれません。
ついに時代が変わりました。
令和の時代となりバチルス菌がバラにも使えるようになって、往年の耐病性の低いバラでもなんとか育つかもしれません。
そして、経済力が増したことを活かしてオースチンの高い耐病性のあるバラを買うのが最も確実なバラの道への復帰方法かもしれません。
ベニカXガード粒剤を買う方法は?
楽天市場やAmazonで購入することができます。
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