イングリッシュ・ローズのDavid Austin(デビッドオースチン)のバラが枯れたら凹むよね?
大苗で5,000円を超える。新苗はない。そんな横暴とも思える販売スタイルながらER(イングリッシュローズ)というイギリス全土を代表するバラかのようなカテゴリを丸ごと独占しているのではないかと思われるDavid Austinの素晴らしいバラ苗ですが、
David Austin(デビッドオースチン)のバラが枯れたらどうします?
だいぶ落ち込みますよね?
たぶん、バラ熱が熱い時に夢中になっている人はバラが枯れたり成長不良に陥って元気が無くて他の家のバラのように育ってくれないと嘆きたくなるような状態になったときのことを考えていないと思うのです。
一応ご存知だとは思いますが、David Austin(デービッドオースチン)の直販サイトから買うと1年間の補償が付いています。
この時点でバラを始める方は直販サイトで買うべきです。
大阪のバラ園のお店の方で買うと補償はどうなのでしょう?分かりません。
バラが枯れたら凹むというより、本当に痛いですよね?
初めてトゲで血が出た時の痛みよりずっといたいはずです。
結構、高い苗です。
それもだいたい、10株くらいは勢いで買ってしまいます。
また、イングリッシュ・ローズのDavid Austin(デービッドオースチン)ではないバラ苗でも高いものです。
日本の品種も4,000円くらいはしますし、プレミアムに少量生産している苗は高いです。
オークションではもっとレアなものもあります。
山野草なんかでも凄く高いのがありますが、ああいうのは経験を積んだ人が買うものなのでなかなか枯らすことはないと思うのですが。
バラは初心者が買うべき苗という大苗が5,000円くらいします。
安い国産苗でも3,500円は見ておかないといけません。
ネットだとこれに送料がかかります。
やっぱり結構高額です。
これが10株くらい勢い余って買ってしまうので、5万円くらいの賭けになるのです。
初めての種類の植物を育てるのはリスクがあることです。
数百円の苗なら失敗してもいいやという気持ちでできますが、5,000円という価格になるとよほどの年収の方でない限りは大変な勇気がいることです。
だいたい、枯れないなんて補償はないわけです。
ところで、枯れないという状況はあっても成長不良が数年続いていてツライということはよくあると思います。
環境や育て方にちょっとだけ問題があって枯れないまでも弱っている状態が続いているようです。
なんだか調子が悪いなと思って根を見たら茶色い古い根ばかりでどうしようもない感じになっていたとします。
ほぼ1年間、成長不良が続いていて他のバラのように枝がでてきません。
そんなときはどうしましょう?
という経験がある方もいると思います。
まずは、品種によって違います。
レディ・エマ・ハミルトンのような品種は他のバラとは違い、とても弱々しい枝をしています。
中にHTのようにごつい枝をしているものがバラ園にあるかもしれません。
国内生産苗では日本のノイバラを台木として使っています。輸入苗の場合はイギリスかどこかの外国の植物の台木を使っています。
ネットで国内生産苗と書いていない限りは日本のノイバラではないと思われます。
ノイバラに比べると輸入苗の台木は根はりが弱いと言われています。
根張りが弱いということは樹勢が弱いということになります。
台木の種類によって樹勢が変わるの?
これは当然有りえます。
さて、こんなことを考えずにひょろひょろしているから、
なんていって、白い粒の肥料をせっせと与えて水をたっぷりやったりしていたら?
まあ、だいたい想像はできるかと思います。
弱い樹勢のバラが全然回復できない!
一年経っても全く分からない!
数年もかけて回復させていく!
なんて決意しても意味がありません。
植物は半年もあれば結果が出て終わってしまいます。
数年かけて回復させるというよりは、数年かけて自分の知識を増やしていくという方法が一番の近道だといえるでしょう。
これは本当に市民農園でも真剣にやっていれば気がつくんですが、
普通わからないです。
有機肥料なんて本当にそんなになくて、バラにおいては白い粒の緩効性化成肥料が主役です。
IB化成なんていったりしますが、これも化成肥料ですので根が弱い品種のバラに当たればそれは弱っていくわけです。
さらには、普通に有機100%の肥料なんて注意していないとわかりません。
どうして有機100%の肥料が必要なのか?
といえば、あまり重要になる人は少ないのかもしれません。
普通に考えると日本のノイバラを台木にしているバラが多いの中でイングリッシュローズに魅了されて、海外の台木を使った苗を買って、レディ・エマ・ハミルトンのような樹勢の弱い品種のバラに取り憑かれてしまった人だけが、完全有機肥料がほしいと思うわけです。
他にもあります。
コンパクトな樹高のものは樹勢が弱いといえるでしょう。
Austinのサイトやカタログに樹高が書いてありますのでだいたい分かると思います。
だいたい、日本のノイバラなんて、世界のバラにつるバラを開発させた大元の原種なんですから。
あのつるバラの恐ろしいほどの勢いを持っているノイバラを台木にし放題な日本ってどれだけバラ天国なのかと思ってしまいます。
1年の補償があるからといってDavid Austinの直販サイトから買った海外の台木を使ったレディ・エマ・ハミルトンを育てていて、知らない間に成長不良にしてしまっているという勿体ないオチが付いていたら何年も無駄にしてしまったかもしれません。
レディ・エマ・ハミルトンの国産ノイバラ台木苗があるのか分かりませんが、補償がなくてもこっちを買ったほうが良かったのかもしれません。
David Austin(デービッドオースチン)のサイトを見ていると15Lの大きな鉢苗が気になって仕方なくなりますね。
7,500円を超えるという高いものですが樹勢の弱い品種が元気にたくさん枝分かれして育っているかと思うと、ついつい購入したくなってしまいます。
でも、それは到着してすぐに花がたくさんついているだけで、翌年にはノイバラ台木に追い抜かれていくのかもしれません。
逆にその儚さや繊細さを求めて海外台木の苗を求めるというのも一興だと思います。
繊細な品種の良さがノイバラの勢いで打ち消されたらちょっと嫌かもしれません。
それにしてもこうまで違うかというくらい品種によって樹勢が違うものです。
本当にこれは最初に知っておくべきことだと思います。
そして、根が弱いものへの管理と強いものへの管理の仕方を変える必要があるということです。
趣味で育てるなら完全有機肥料にしておけば失敗が減るということでしょう。
ただし、コバエは集まってきます。
なんというか、肥料や樹勢や根について結構長い時間考えないと見えてこないことです。
畑を借りてどうやったら野菜がよく育つかを何年も何十年もやっていると、同じ品種なのにどうして成長が違うんだろう?
と不思議に思うことから気がつくわけです。
あとは、市民農園のいいところは他人の畑と見比べられるということです。
数十人の数十通りの育て方を間近に見れるわけです。失敗事例もそれだけ多く見ることができます。
これはかなり大きな力になると思います。
年々人が入れかわっていきます。こんなの農家だってできないことです。
覚えたら卒業ということになります。
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