レディ・エマ・ハミルトンの挿し木苗の鉢上げまで
*有効期限が残っている登録品種のバラを挿し木で増やして人にあげたり、販売することは種苗法で禁止されています。罰せられる可能性があります。
挿し木で成功する確率は高い!
レディ・エマ・ハミルトンを挿し木をしてそれが発根して成功する確率は高いといえます。
それは挿し木をした後に無理に屋外へ出さずに室内のよく日が当たる窓辺に置いて1~2ヶ月は管理することです。
根の元となるカルスが十分盛り上がってきたら屋外へ出してもいいと思います。屋外へ出したほうが成長が早くなります。
発根するのに1~2ヶ月間かかるとい大変なものです。
なんでこんなに発根しづらいのに成功率が高いのかといえば、とにかく強健だからということです。
挿し木のときに少しだけ残しておく葉が元気なまま2ヶ月間耐えることができるのです。
これは暑い夏の屋外へ出した後も耐えられてしまいます。硬くて丈夫な葉なのでしょう。
挿し木して発根した後、鉢上げして屋外管理しているところ
こちらは挿し木をしたときの2ヶ月以上も前の葉がそのまま綺麗に残っているのです。強健さはNo.1でしょう。
こちらの苗は葉が落ちてしまっています。新芽が展開していいはずなのに2ヶ月以上経ってもまだ少ししか伸びていません。
とにかく成長が遅いというのがよく分かりました。
これでは1年間育てて葉が2~3枚展開して終わりで、大苗サイズになるまで10年間くらいかかるのではないかという不安にかられてきました。
でも、得てしてそういうものだと思います。
香りが良くて、花つきが良くて、とても綺麗な色をしていて、カップ咲きで、四季咲きで、病気に強い、こんな品種ができたけどとても自分の根じゃ一人立ちできないほど弱々しいものになってしまったというものです。
やっぱ、本当にバラは改良されまくっているのですね。
自分の根じゃほとんど成長できない、そんな悲しい感じのバラさえあります。
でも、ボレロも香りが良くて、花つきが良くて、四季咲きで文句の付け所がないのに、樹勢が弱いのです。
まあ、納得できる理由ですね。そのために接ぎ木栽培という技術が古来より受け継がれているわけです。
挿し木でも接ぎ木苗と変わらないくらい成長できる品種も結構あるのですが、レディ・エマ・ハミルトンはだいぶ違うようです。
挿し木にする意味なんてほぼ無い!
本当に成長が遅いのがレディ・エマ・ハミルトンの特徴の1つといえます。それはオースチンや他のショップで買った接ぎ木苗で言えることです。
挿し木だけにして台木のパワーを奪ったレディ・エマ・ハミルトンの挿し木苗は本当にゆっくりとゆっくりと成長します。
2ヶ月経っても新芽が展開してきません。
屋外においています。初夏から夏なのにです。もちろん、発根しています。
これはもう無理でしょう。
接ぎ木苗の方は輸入苗で日本のノイバラ台木よりも成長が遅いと行ってもカットして2週間くらいすれば新芽が動き出してきます。
それに対して2ヶ月はちょっと長いです。
これはもうごめんなさい。するしかありません。
そうですね。
本当に残念ですが、改めて接ぎ木の素晴らしさや意味を知ることができました。
楽天市場のおすすめ商品
気になった商品はカートに入れてキープすると後で探しやすくなります。
レディ・エマ・ハミルトンはオースチンのバラの中でも大人気品種です。早めに購入しないとすぐに在庫切れとなります。とくにシーズンが終わるとほとんど手に入れることはできません。在庫切れの時は楽天市場の予約販売苗を注文しておくとよいでしょう。
輸入苗だからといって悪いことはありません。
日本のノイバラ台木と比べると初期成長がゆっくりなだけで、根頭がんしゅ病にかかることがない、花付きがいい、樹勢が暴れなくていい、という違いです。
ほとんどの日本の園芸屋さんで売られているのも輸入苗でイギリスの野ばらの台木です。国産ノイバラ台木は非常に珍しいもので「国産ノイバラ台木」と書いてあるものだけです。台木が日本のノイバラだと成長が良く樹勢が強くなるのですがはかなさの漂うレディ・エマ・ハミルトンのか弱い樹勢も品種の特徴といえるのでこれはそのまま大事にしたいところです。
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大苗の予約販売は12~翌1月頃入荷!
オースチンのバラ苗で人気の品種は本当に早く売り切れてしまいます。
早くしないと手に入らないのでシーズンが始まったらすぐに買うべきです。
でも、売り切れた来シーズンの予約販売で注文することが可能です。
予約販売なんか待ちきれないと思っている方も多いですが、「大苗の予約販売は12~翌1月頃入荷」というショップが多いのではっきりいって早いです。
実店舗のある園芸屋さんに行ってもその時期に新しいシーズンのオースチンの大苗が入荷されて並んでいるとは思えません。
おそらく、こういったネットショップに卸販売をした上で余っているものを実店舗の方に割り振っているような気がします。
そう考えるとネットの方が実店舗で買うよりも早くオースチンの大苗を手に入れることができます。
生産は日本の農家が行っているのか?
オースチン社から届いた裸苗を鉢に入れて発送しているだけなのかはわかりませんが、それなら裸苗を自分で買ったほうがいいような気もします。
しかし、通常のオースチン社のショップから裸苗を買うと、配送時期が11月下旬~3月下旬となっています。これは配送が早い地域に住んでいる方は11月下旬には手に入るということです。
これは早いと思います。最も早く手に入れる方法は裸苗をオースチン社のショップから買うことでしょう。ただし、地域によっては逆に遅くなってしまいますので注意してください。寒冷地では凍結防止のため遅めの出荷となっているのだと思います。
【配送時期 2月下旬~3月下旬】
地域A:北海道・青森県の全域(積雪などの影響で4月以降のお受取りをご希望の場合は、鉢苗のご注文をお勧めいたします)
地域B:秋田県・岩手県・山形県・宮城県・福島県・新潟県・富山県・石川県・長野県の全域、岐阜県の飛騨市・郡上市・大野郡白川村・下呂市・高山市
山梨県の北杜市・南アルプス市・韮崎市・南巨摩郡の早川町、富士川町、南都留郡富士河口湖町、南都留郡山中湖村
【配送時期 11月下旬~3月下旬】
地域C:上記以外の都道府県と、地域
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