バラを畑で栽培したらどうなる?
バラを鉢植えで育てると草姿が楽しめる、仕立てられる、風情がある、、
というメリットがある反面成長が阻害されます。
庭で地植え栽培すると大きくなります。フェンスに這わせる、アーチを作るといった場合は地植えした方が成長がいいです。
さて、これを野菜を育てている畑で育てるとどうなるか?
バラの生産地の畑を見れば分かると思います。
といって検索するとハウスが出てきてトマトそっくりの光景が広がっています。
切り花を生産している農家さんの様子です。
花か実かという違いであまり差がないように感じます。
ハウスじゃなくて普通の市民農園でバラを畑に植えたらどうなるか?
生産者さんの畑では2年生までの苗をできるだけ効率的に栽培すると思います。
でも、贅沢に畑の真ん中に植えて自由に成長させたらどうなるか?
ということをやってみると、バラの生命力の限界が分かって育てやすくなると思います。
生産地である畑は日当たりが最高で土壌も最適化され最大限肥料を投入できる環境に仕上がっています。
ここで育てるとその植物のMAXの姿が見れるのでいい勉強になります。
ただ、雑草取りが大変すぎるのとトゲの枝が周りの人に怪我をさせたら大変なので普通はやりません。
また、白い目で見られてもいいという場合だけに限って下さい。
畑でのバラの成長の様子
市民農園なので農薬は使えないことから肥料はあえて与えませんでした。それでも周りの区画からどんどん肥料が流れてきますのでもらい肥料がたくさんきます。
5月に咲いて秋も咲いていました。
ただし、花が終わると猛烈な虫の食害にあって、葉が0枚にまで減りました。そこで枝をほとんど強剪定しました。
1年経過時点のものは秋に開花した後に一度強剪定を行ったものです。冬の剪定はしていません。
花は普段見れないので切り取って持って返ってきました。
これが花が終わった後の更新剪定の代わりになっていたのかもしれません。何も知らない時に育てたのですが、何となくいい感じに育てていたようです。
更新剪定というとナスとバラは同じ仕組みなのかもしれません。
そう考えると何だかバラといっても農作物なんだなとホッとするものがあります。
定植後1ヶ月経過
新苗なのか大苗なのか分かりませんが鉢の大きさはとっても小さく、葉が茂っていてミニバラかと思うくらいでした。
品種名は記録し忘れてしまいました。値段は安いので新苗のような大苗なのかもしれません。
残念なことに株元の写真を取り忘れてしまいました。
小輪から中輪の花なのでたくさん咲くタイプですが、新苗サイズから一ヶ月でこれは庭ではできませんでした。
おそらくあれかなと思いますが、また咲いたときにチェックしたいと思います。
定植後、1ヶ月経過した時点でGWの5月にさしかかり開花しました。
定植後1年経過
背丈は2m弱程度でした。
数え切れない蕾が充実しています。1つ1つがとても大きくしっかり育っています
大量に咲くタイプの小輪から中輪の花ですが、これだけたくさん蕾を付けてしっかり大きく開花してくれるところが畑のパワーといえるでしょう。
一部を切り出してみました。切り花のようにしっかりとした花枝です。
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気になった商品はカートに入れてキープすると後で探しやすくなります。
畑でバラを1年育ててみての感想は?
結論からいってもう二度とやらない。
という気分になりました。
JAで野菜苗と一緒に買ったので全く特別な感じがしないで食べられないのに場所とって嫌だなという気持ちでした。
そして、トゲがほんとに危険で周りの人に迷惑がかからないように考えたら疲れました。
巨大になり、猛烈に茂って、茎も1年で凄く太くなって台木か?
というくらいに成長しましたが、その分ありがたみも0でした。
このバラはJAという名前で呼んでいます。
切り花の生産ならいいですが、こんな植木あっても鑑賞価値がほとんどないといっていいでしょう。
木の形が全く情けない感じです。
花も多いですが葉はそれ以上に多くて折角たくさん咲いているのにそんな風に見えない。
ということで1年後に鉢上げして自宅で育てることにしました。
住宅ではほとんど成長せず、1年後まで蕾は付きませんでした。
でも鉢植えにしたら小さくなりましたが、蕾がたくさん付いているので見ごたえがあっていい感じです。
ようするに、バラや植木はバランスが大事で小さく育てることで美しさを魅せるものだと思いました。
そして、畑でやりたいことは全てやった感がしたので畑も返して辞めることにしました。
そんな決心が付いた花の最高峰バラを畑で育ててみた結果分かったことです。
野菜も花も生産者じゃないんだから見て楽しみたい。
でも畑で育てると楽しめない!
生産したものを買って自宅で楽しむのがいい。
産業も応援できて維持できるからなおさらいい。
いいと思ったら生産者の方から買いましょう。それが世の中にとって1番いいことです。
市民農園は勉強の場です。
いかに植物が生産されているかを体験するための最高の場です。
ここからとても多くのことが学び取れました。そして卒業することにしました。
長い年数続けたのはそれだけ奥が深かったのだと思います。
そして、これからは庭や鉢植えの世界を楽しんでいきたいと思います。
でも、こう思えただけでもメリットがあったのかなと思います。
バラ苗を市民農園の近くで売れば農園を卒業する人が増えるかもしれません。
深層心理を活用したマーケティングですね。
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